秋の庭園美術館

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振り替え休日を利用して、東京都庭園美術館へ。

といっても、今回のお目当ては「1930年代・東京」展にあらず。
ちょうど紅葉が見ごろだというので、アール・デコ建築と紅葉を楽しんできました。

庭園美術館はなんといっても、建物そのものが「常設展示品」。
1930年代のアール・デコ様式の建築物がこんにち完全な形で残されているのは
世界中でも、ここと、某マハラジャのお屋敷だけだそうです(藤森照信「建築探偵団」)
なので建物の性質上、大きな展示はできないため工芸品・装飾品中心の企画展が多い。
展示品背後の壁や扉のレリーフの方が、よっぽどすごかったりする・・・(^_^;)

で、今日もアンリ・ラパンの装飾やルネ・ラリックの女神レリーフを見たくて
一応入場料払って入ったけれど、企画展はやはり「へー、ほー、ふーん」的内容。
東郷青児と松本俊介(のち竣介に改名)の作品以外は特に見るべきものはなかったと思います。
香水塔の間~応接室、食堂にいたる華やかなエリアは、何度見ても細部まで完璧な美しさ。
階段の手すり、照明の接続部にいたるまでアバウトさとはおよそ無縁なつくりです。
曲線を多用した官能性の強いアール・ヌーヴォーより、私はアール・デコのほうが好き。
直線を生かしてすっきりしていながら、華やかでモダンな雰囲気がお気に入りです。
80年前の竣工当時はどんなに色鮮やかで華麗な建築装飾だったんでしょうね。

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上の写真、京都でも兼六園でもありません。広大な庭園の一角にある茶室です。
アール・デコの館にも、流水や太鼓橋をそぞろ歩きできる日本庭園と茶室があるんです!
紅葉がまさに見ごろで、一歩足を踏み入れてあまりの美しさに息をのみました。
庭園美術館」と名乗るくらいで、西洋庭園や芝生のエリアもあってお散歩を楽しめます。

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お庭の端にある「cafe 茶洒 kanetanaka」。
昼のドリンクメニューにはシャンパンやデザートワインもあるけど、さすがに自粛(笑)
写真は「焼林檎 青海波のブリュレ」と緑茶のセットです。
ザラ目をふった林檎をバーナーで焦がし、下にブリュレを敷いたものだけど
さっぱりした甘さで美味しかったです。大人のスウィーツですね♪
ミュージアムショップ「Portierポルティエ」(守衛の意味。守衛詰め所をお店に改装)で
アンリ・ラパンのレリーフをデザインしたブックマークを買ってきて、
窓際の席で のんびり本を読みながら平日の午後を満喫いたしました♪

さあ、明日から怒涛の(出張つき)お仕事三昧だ~!