建築

横浜市産業遺産・帝蚕倉庫

みなとみらいから馬車道に向かう道中、とつぜん目に飛び込んでくる謎の倉庫。 周囲は運河に囲まれた、おそらく近い将来再開発されるであろう駐車場の真ん中に、煤けたレンガ造りの倉庫と事務棟らしき建物が二棟、ぽつんと建っています。 き、気になる~~~…

やまねこも格が上がる?!旧前田公爵邸(駒場)

ちょっと前になりますが、駒場にある旧前田公爵邸に行ってきました。 東大教養学部に隣接した駒場公園内に、前田家の和館と洋館が保存されています。 渋谷近隣の高級住宅街というと松濤がメジャーですが、実際に歩いてみた印象では、駒場の方が落ち着いた感…

三菱一号館でランチ

某会合のために上京してきた父とランチデート(?)。 お宿(山の上ホテル)から東京駅への動線上、丸の内エリアがいいということになり、以前から気になっていた「三菱一号館」のカフェを選びました。父は「小津安二郎がこよなく愛した京橋の洋食屋『モル…

水道タンク・ポンプ棟(長岡市水道町)

・竣工年 1925年(大正15年) ・設計 金井彦三郎(配水塔) ・中島鋭治(ポンプ棟) 長岡の夏は暑い。雪国なのに、近年の温暖化で東南アジアばりの蒸し暑さで、そのうちバナナが出荷できるかもしれない。 そんな長岡の建築探偵は、日が落ち始める逢魔が時に…

ラプンツェルが住んでいた塔

その塔は、毎日朝と夕方の2回、幼稚園バスが信濃川のほとりの町にさしかかるとき、家々の屋根の向こうに突然赤い帽子を被ったその姿を見せ、バスが角を曲がると姿を消した。 塔はずいぶん古びていて、黒ずんだ外壁には蔦がみっしり絡まっていた。 日本の田…

村野藤吾「加能合同銀行本店」(現北國銀行武蔵ケ辻支店)

金沢駅からバスに乗ってしばらく行くと、武蔵が辻の交差点にモダンな西洋建築が見えてきます。 現在、北國銀行武蔵ケ辻支店として使われているこの建物、近江町市場の再開発にともなってキレイになりすぎた観がありますが、もともとは近代日本を代表する建築…

「白井晟一 精神と空間」&松涛美術館

1月8日(土)からパナソニック汐留ミュージアムで開催されている「白井晟一 精神と空間」展、初日に行ってきました。 白井晟一(1905~1983)は、戦後日本のモダニズムの潮流からスタンスを置き、象徴的で物語性に満ちた形態と光に特徴づけられる独自の建築…

南洋堂書店

御茶ノ水で用事をすませた後、坂を下って神保町へ。わ~~い、ささま~~♪ …のはずが、お目あての老舗和菓子司「ささま」は、夏季休業中!! 気を取り直して、お隣の建築専門書店・南洋堂書店へ。 神保町の古書店の中でも ひときわ個性的な南洋堂のビルは、…

普段着の本屋と中村好文の本

仕事帰りに、地元の書店に立ち寄ることが多い。 商店街の入り口にあるそのお店は、いわゆる「町の本屋さん」サイズながら 岩波書店や晶文社など人文学系出版社の希少本や児童文学・詩集のフェアを行ったり 新刊書や文化系雑誌のセレクトもなかなかなので、お…