南洋堂書店
…のはずが、お目あての老舗和菓子司「ささま」は、夏季休業中!!
気を取り直して、お隣の建築専門書店・南洋堂書店へ。
気を取り直して、お隣の建築専門書店・南洋堂書店へ。
神保町の古書店の中でも ひときわ個性的な南洋堂のビルは、土岐新の設計(1980年)によるもので、その後段階的な改装を経て、2007年に菊地宏の改修でリニューアルオープン。
菊池宏といえば、このあいだまで国立近代美術館で開催されていた「建築はどこにあるの?-7つのインスタレーション-」展にも出展していた、いま人気の若手建築家ですね。
上の写真のように、あえて道路側ではなく脇からお客を入れるようにしているのがユニークです。
菊池宏といえば、このあいだまで国立近代美術館で開催されていた「建築はどこにあるの?-7つのインスタレーション-」展にも出展していた、いま人気の若手建築家ですね。
上の写真のように、あえて道路側ではなく脇からお客を入れるようにしているのがユニークです。
2階の専門書籍コーナー。湾曲した吹き抜けと手すりがレトロモダンな図書館っぽい。
建築専門書店とはいっても、社会学や文化人類学、行政などの切り口から建築をテーマにしたものも多く、門外漢の文系ニンゲンでも気軽に手にとれる本が多いなあ~という印象です。
椅子とトイレを貸してくれれば一日中でもいられそう♪(←店主に帰れ~!と言われそうだケド)
今回は町家住宅のつくりに関する本を探しに来たのですが、一冊にコンパクトに収まった本というのはなかなかないのですね~。そのかわり町家再生とか修復関係の資料が沢山あるのがさすが専門書店。脱線しているうちに面白そうな本を見つけました。
「修復の手帖vol.3 100年先の修復を考える-伝統技術の継承-」
(修復の手帖刊行委員会)
(修復の手帖刊行委員会)
本書は、文化財建築がどのように修復され、保存されているのかがわかりやすく紹介された本で、城郭の石垣を修復する石工、宮大工、萱師、鋳物師といった職人さんたちのインタビューや作業の様子など、文化財を支える人たちの技術に焦点を当てています。
「100年先」という言葉が重いですね。伝統というバトンを担って、新しい時代へと知識と技術を受け継ぎ文化を守っていくのだ、という矜持と責任が感じられるタイトルです。
寺社や城郭などスケールの大きい修復事業がメインに取り上げられていて、お寺の屋根を修復するために さらに高い足場を組んでいる写真もあって、夏場なんか大変そうです。銅板かついで上るなんて命がけだろうなあ。
個人的には新潟県最古の民家・「旧長谷川家住宅」(長岡市郊外)を、中越大地震後に災害復旧という時間的制約の中で、液状化しやすい地盤から建物を守った昔の知恵を生かしつつ、伝統的な工法を用いて半解体修理をした記事も興味深いです。
(あの地震で我が家も屋根瓦が落ち、大谷石の塀と水銀灯が倒壊し、漆喰の壁はボロボロになったものの、本体はどうにか無事で昔の大工さんの仕事ぶりに感謝したものです。)
「100年先」という言葉が重いですね。伝統というバトンを担って、新しい時代へと知識と技術を受け継ぎ文化を守っていくのだ、という矜持と責任が感じられるタイトルです。
寺社や城郭などスケールの大きい修復事業がメインに取り上げられていて、お寺の屋根を修復するために さらに高い足場を組んでいる写真もあって、夏場なんか大変そうです。銅板かついで上るなんて命がけだろうなあ。
個人的には新潟県最古の民家・「旧長谷川家住宅」(長岡市郊外)を、中越大地震後に災害復旧という時間的制約の中で、液状化しやすい地盤から建物を守った昔の知恵を生かしつつ、伝統的な工法を用いて半解体修理をした記事も興味深いです。
(あの地震で我が家も屋根瓦が落ち、大谷石の塀と水銀灯が倒壊し、漆喰の壁はボロボロになったものの、本体はどうにか無事で昔の大工さんの仕事ぶりに感謝したものです。)
こんな世界もあるんだなあ
私は表面しか見てこなかったんだなあ…
私は表面しか見てこなかったんだなあ…