#読書

『オーケストラ解体新書』(読売日本交響楽団編/中央公論新社/2017年)

屋上庭園で一気読み 本書は読売日本交響楽団(以下、読響)を俎上に、楽団員と事務局、関係各社がどのように演奏会を作り上げていくのかを追ったルポルタージュ。 オケの内側を紹介するというジャンルは、NHK交響楽団正指揮者・岩城宏之(故人)の『オーケス…

読書台

在宅勤務からそのまま流れ込んだ黄金週間もといStay Home籠城週間。 つい1か月半前まで満員電車にもまれ、貴重な休日は美術館やギャラリーに出かけて時間に追われ、もっと本を読む時間が欲しいと思う日々で、まさか国を挙げて籠城を要請される事態になると…

宮脇書店長岡店のPOP

地方都市に住んでいて大変だろうなあと思うことのひとつは、書店事情。 私の実家・長岡市(人口約28万)も個人経営の書店がどんどん閉店し、めぼしいお店は駅周辺の2店の他、ショッピングセンターにくまざわが入っているくらい。 市内で一番規模が大きいの…

吉田健一の翻訳

数年前から吉田健一の初版本を少しずつ集めているが、去年の夏以降、イギリスの近現代文学を読むようになってから、翻訳家としての吉田健一の著作にも手を出し始めた。3年前に岩波文庫から訳詩集「葡萄酒の海」が復刊した際、昭和39年に垂水書房から500部限…