読書台

 在宅勤務からそのまま流れ込んだ黄金週間もといStay Home籠城週間。
 つい1か月半前まで満員電車にもまれ、貴重な休日は美術館やギャラリーに出かけて時間に追われ、もっと本を読む時間が欲しいと思う日々で、まさか国を挙げて籠城を要請される事態になるとは思っていなかった。
 それなのに、いざ在宅時間が増えたらダラダラしてしまって目の前の本の山に集中できない。まずいまずい。そんな折、こんなツイートが。

 

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 そんなわけで、すーうsourdさんご使用の読書台を買ってみた。カラーバリエーションは白・黒の2色で少し迷ったけれど、我が家の家具はダークブラウンなので黒を購入。

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 写真はロラン・バルト『物語の構造分析』(約220ページ)を載せた状態。角度の調整幅が広く、ページをしっかり押さえてくれるので、身体の負担が格段に軽くなった。

 今まで単行本を読むときはページから手を離せなかったし、机に本を水平に置いた本を長時間読んでいると猫背になってストレートネックにも負担をかけ続けていたけれど、これで一挙解決。両手を本から解放するという、たったそれだけで、目線をページに安定的に据えて「本を読む」という行為に集中できるようになった。

  

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    (滑り止めつきなので重量級の本でも安心)


 500ページ超の分厚い(&重い)ハードカバーはもちろん、A4サイズの料理本を立てておいておけるので調理中にチラッと覗く…なんて使い方もできる。在宅勤務でパソコンの横にA4サイズの資料を立てておけば、資料を見ながらタイピングもできて超便利。

 特に細部を深読みしたい小説や、難解な現代思想のハードカバーを読みながらメモを取るのにちょうどいい。ああ、学生時代にこの読書台に出会っていたらなあ~。私が卒業した文芸学部では(当時)手書きでレポートや卒論を書かせていたので、参考文献の引用をするには幅広の机が必要だったのだ。
 ただし、actto読書台は単行本向け(ベストはB6サイズか)なので、文庫本や新書はサイズが足りず挟めない。

 

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 こちらは夫がジュンク堂書店で見つけてきた「ナチュラルブックスタンド(S)」。
角度や厚さの調整幅が小さいかわり、折り畳めるからカフェで文庫本や新書を読みたいときにちょうどいいかも。夫はNHKの語学講座のテキストに使用している。タブレットスタンドとして使うならMサイズでもいいかもしれない。軽量級の本向け。

 

 いずれにしても、ゴロ寝しながら本を読むのは楽なようでいて上半身に負担がかかるので、結局は机なりテーブルに向かって読むのが一番楽だと思う。1,500円程度の投資で読書生活が快適になるなら読書台を買って損はないだろう。