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 朝、家を出る時間が早いので電車の中で本読んで通勤しています。

 大型書店に行けば、1時間くらいあっという間にたってしまい、気がつくとハードカバーを何冊もレジに差し出すのは日常茶飯事。服や靴に関しては、予算とかTPOとかコストパフォーマンスを考えるものの、その点、本は結構ザルで衝動買い。
 上梓から絶版までのスピードが速い現在、本は店頭で「!」と思った時に買わないと二度と手に入らないことが多い。だからといって図書館で何十人待ちするのも馬鹿馬鹿しい。(出版直後のベストセラーは200人待ちのことも・・・ただし、ベストセラーは何十冊も購入していますが。ピークの後の在庫はどうしているんだろう?)
 「市場での消費スピード」と「自分の『興味の鮮度』」という二つの時間軸の短さを考えると、やはり本はできるだけ買った方がいいということになります。
 その一方で、出版からやや時間のたったノンフィクションや小説は、図書館の取り置きシステムを活用することも多いです。

 そうして興味の赴くまま手に入れた本をそのへんに積んでおいて、出勤間際に2冊バッグに入れて(途中で気分が変わることもあるので)家を出ています。

 職場ではともかくプライベートでは、本を読まない人とは長期的につき合っていくのは難しいだろうなあ・・・と思います。バラエティ番組とかグルメとか噂話しか言わない(たとえば行列に並んでスイーツ買うような話しかしない)、会う前から何を話すのかわかってるような人と会うのって、はっきりいって時間の無駄。
 かの『有閑倶楽部』の名セリフ「人生は長いが青春は短いんだ!」じゃないけど、
体も心も「若い」(=吸収力がある)時期に、職場と半径5メートル以内の人間関係だけで完結しちゃうような生活してるなんて本当にもったいないです。
 たとえば、やまねこの場合、私立文系(国文科)の出身なので、理系科目の受験勉強はしていないし、就職後も理系とはまったく無縁の生活を送っています。
でも、サイエンス系ノンフィクションや新聞記事(STAP細胞事件でスクープを取り続けた毎日新聞の自然科学班は面白い)を読むことで、その知識が経済・産業面のニュースの理解につながることもあるし、何よりも自分自身が経験できなかった世界の一端を知ることができる。これは本当に楽しい。人間にとって「知る喜び」というものは、人生の可能性を広げていくものではないかと思います。

 それなのに、本好きの人と話していると必ず出るのが「周囲に本を読む人がいないし、うかつに読書好きを知られると異端視されてしまうので、できるだけ知られないようにしている」というフレーズ。そういえば、前職場の先輩で「ライフワークとして、某大学の通信教育でロシア文学を学んでいるが、妻(専業主婦)に知られると『無駄遣い』呼ばわりされるので内緒にしてる」なんて人もいます(笑)。
 なんか、気分は環境汚染でエサが取れずに絶滅寸前にいる日本産トキの心境。
島じゅう飛んでもエサも仲間もいないよ~。こうなったら日本海を越えて仲間を探しに行くか・・・。

 ・・・というわけで、ネットの海でボート漕ぎながら「これは面白い!」と思った本をぼちぼち紹介していこうと思います。