2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「シャネルの真実」(山口昌子/新潮文庫)

前回「去年マリエンバートで」の記事でたまたまシャネルの ドレスにふれたので、こちらも紹介することにしました。 このテのタイトルって、なんかタレント本みたいですが(笑)、 本書はれっきとしたノンフィクション。 著者は産経新聞パリ支局長で、産経の…

「去年マリエンバートで」

このホテルの庭は一種のフランス風庭園で 木もなければ花もなく、植物は何もなかった 砂利と石と大理石とそして直線とが 厳しい空間を、何の謎もない平面を描き出していた 最初はそこで道に迷うことなどありえないと思えた 最初は… そこへ今、あなたは来てい…

NHK交響楽団 定期公演(6月 Cプロ)

☆N響 6月定期公演(Cプロ) ラヴェル / スペイン狂詩曲 フォーレ / 組曲「ペレアスとメリザンド」作品80 レスピーギ / 交響詩「ローマの松」 レスピーギ / 交響詩「ローマの祭り」 指揮|マッシモ・ザネッティ 開演15分前、化粧室にて。オバサマがたの会話…

梅若研能会 6月公演

☆梅若研能会 6月公演(6月19日・観世能楽堂) 仕舞「弓八幡」加藤眞吾 「夕顔」 青木一郎 能「歌占」 シテ:八田達弥 子方:八田和弥 ツレ:中村敬祐 笛 :小野寺竜一 小鼓:鵜澤洋太郎 大鼓:高野彰 狂言「二九十八」 シテ:三宅右矩 アド:三宅右近 能…

阿吽

話が二週間近くさかのぼりますが、先日のお囃子「コンサート」で 開演前にお囃子のCDを衝動買いしてしまいました。 こないだの出演者の方々のです。Amazonでも入手しづらい盤なんだとか。 日常感あふれる部屋で、お囃子聴くのってすごい違和感あるけど、 …

こないだの五雲会は、 やっぱりというか当然というか満様祭りになってしまい、 ほんとは『梟山伏』まで観てたのですが、ついすっ飛ばしてしまいました。 (演者のみなさんゴメンナサイ) 山でおかしな病にかかった弟を治してくれと、兄が山伏に祈祷を依頼す…

6月 五雲会

☆6月 五雲会 ・能「加茂」 シテ:和久荘太郎 天女:田崎甫 ツレ:藪克彦 ワキ:御厨誠吾 /ワキツレ:梅村昌功 高井松男 間 :吉住講 笛 :小野寺竜一 /小鼓:森澤勇司 /大鼓:飯嶋六之佐 /太鼓:大川典良 地謡:大友順 小林晋也 佐野玄宜 富山淳司 山内…

「ワキから見る能世界」(安田登/生活人新書)

観世能楽堂で「鬼の研究」(馬場あき子/ちくま文庫)と一緒に買った本。 著者は下掛宝生流ワキ方能楽師です。 能楽を取り上げてる新書って珍しいですね。しかもワキ方の本とは。 (シテ方の書いた本なら わんさかあるけど) ワキ方はたいてい旅の僧の役が多…

第9回 修能会(観世能楽堂)

☆第9回 修能会 能「賀茂」 シテ:小早川泰輝 天女:小早川康充 ワキ:武田崇史 ワキツレ:村瀬純、村瀬提、村瀬慧、山本則孝 地謡:武田文志 武田友志 大松洋一 下平克宏 松本千俊 小川明宏 武田志房 小川博久 笛 :一噌幸弘 小鼓:観世新九郎 大鼓:柿原弘…

サマーカクテル

香りシリーズ第2弾。 ジバンシィの 「ヴェリィ・イレジスティブル・ジバンシィ・サマーカクテル」。 この夏限定のオードトワレです。 ジバンシィといえば、オードリー・ヘップバーンのための香り「ランテルディ」(秘密)が有名だけど、 これは、5種類のバラ…

歌舞音曲・追加公演 (紀尾井ホール)

☆歌舞音曲 シリーズ「歌」Vol.11(6月5日) 素囃子「道成寺組曲」 笛:一噌隆之、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井広忠、太鼓:助川治 舞囃子「融」酌之舞 シテ:谷本健吾、地謡:山崎正道・味方玄・川口晃平 笛:一噌幸弘、小鼓:吉坂一郎、大鼓:亀井広忠、太…

はしるはしる

「安土往還記」、本日 地下鉄の中で読了しました。 辻邦生の長編デビューは、いきなり最晩年の「西行花伝」から始めて 次は初期の「安土」という極端なパターンになりましたが、 抑制の効いた文章の間から立ちあらわれる、若々しい烈しさに「感動した!」(←…

お~い(温かい)お茶!

先週末、母が同窓会のため上京したついでに泊まりにきました。 お土産は、実家の近所のお茶屋さんのお番茶。 家を離れてずいぶんたちますが、「これだけは替えられない」アイテムがありまして、 そのひとつが「お番茶」。あと二つは味噌とトイレットペーパー…

ひとりごと、または「西行花伝」ウラ感想

辻邦生ファンサイトを自称しようかと思ったりもする、今日この頃。 といっても、王道の「背教者ユリアヌス」も「春の戴冠」も まだ読んでない、にわかなんちゃってファンですけど・・・・・・。 ところで、好きな相手でも、いえ好きだからこそ、 いっつも真面目モ…