電気ひざ掛け

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12月に入った途端に一気に冷え込みがきつくなった。
家にいる時間のほとんどをリビング兼ダイニングキッチン(11畳)で過ごしているけれど、エアコンだけでは部屋を温めるのは大変だし、電気代も心配だ。特に最近はカフェより家の方が落ち着いて本を読めるようになって、ダイニングテーブルで過ごす時間が増えてきた。


そうなると、やはり電気ひざ掛けが要るよね~ということで、Amazonでhapiket(スギヤマ)を購入したところ、なんと翌日の晩に届いたので、至福の読書ライフを楽しんでおります。

 

電気ひざ掛けはこれが3代目で、一人暮らしをしていた時にコタツで部屋が狭くなるのに嫌気がさして、パナソニック「くるけっと」を買ったのが始まり。
「くるけっと」はひざ掛けというよりほぼ電気毛布といった方がいいサイズで、膝どころか鳩尾まで蓑虫みたいにくるまって、PCに向かっていた。ただ、パナソニックなお値段(確か9,000円程)の割には耐久性が低くて、2年間の使用が限界だった。

 

そんなわけで、今回は文字通り「ひざ掛けサイズ」でもっと安いひざ掛けを買おうと決めていた。数年前に某有名ブロガーが低価格の電気ひざ掛けを絶賛したことも影響したのか、以前より低価格帯のラインナップが増えていたけれど、チープキッチュな色柄が気に入らず、複数メーカーを比較検討した結果、ギリギリ4,000円台のhapiketに決定。カラーは先日に引き続きピンクの気分で即決。画像のような、色数を抑えた色柄の方がすっきりしていて私の好みだ。
140×80㎝サイズはお腹や腰をカバーするとつま先部分がはみ出るくらいで、厚手靴下&スリッパを履けば問題ないし、温度設定「中」で十分温かい。このサイズはあまりの心地よさにうっかり寝落ちしないために必要な制約でもある。

 

ダイニングテーブルの指定席にhapiketをセットして、帰宅後に超スピード(約30分)で夕食の支度を済ませた後、ドリップコーヒー片手に、ヴァージニア・ウルフなんか読んでいると、なんだかカッコいい女になったみたいではないか。(部屋に鏡を置いてなくてよかった!)

……というより、台所から二三歩の距離にあるダイニングテーブルは、私にとって、家の中におけるタスクを一括管理できて使い勝手がいい場所なのである。


私の好きな匿名書評家「狐」氏は、書斎の出窓に本を置いて、いぼいぼ竹踏みを踏みながら立って本を読んでいたそうで、立って読むのに疲れた時は、杖代わりにバットを使っていたとか。せっかく体に合ったものを揃えたであろう机や椅子で読書をしていないところが面白い。

 

おそらく、書斎の机は(それが選び抜いたものであればあるほど)気負いが勝りすぎて読書に向かないのかもしれない。体に適度な緊張感と緩みを与えながら読めること。それがウルフにとっては自分だけの部屋であり、狐氏の出窓といぼいぼ竹踏みであり、私の電気ひざ掛け付きダイニングテーブルなのかもしれない