火鉢

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実家にて。
戦後間もない頃に建てられた母屋の座敷には掘り炬燵(電熱式)があり、祖母が亡くなってからは父が火鉢を持ち込んで読書を楽しんでいる。
先月の三連休を利用して帰省したときは、私もここで『ピカソとの日々』(フランソワーズ・ジロー著/白水社)を読んでいた。

 

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ちょっと遅めのお正月料理は、地元の料亭に仕出し弁当を頼んで4人で掘り炬燵を囲んだ。
普段使っている徳利が鉄瓶のサイズに合わなかったので、父が土蔵から昔の徳利(何時のだろう?)を探し出してきたら、ちょうどあつらえたように鉄瓶に収まった。

現在よく見かけるものに比べると胴が細めで薄地の造りなので、気をつけないとあっというまに熱々燗になる。

炬燵で差しつ差されつしていると、なんだか苦沙弥先生の家で飲んでいるような気分でなかなか愉快だった。