対岸の火事じゃない

 糸魚川市で起きた大規模火災で火元になった中華料理店の店主が、各紙の折り込みに謝罪文を配布したという。年の瀬にもらい火で焼け出された方々や、出荷を控えて蔵ごと焼けてしまった県内最古の酒蔵「加賀の井」には本当に言葉もないほどだけど、火元の店主を過剰に責めるようなことがあってもいけないと思う。糸魚川は金沢から帰郷する際に、北越号で通過するだけだったけれど、海沿いの小さなまちだから風の強い日などは換気扇の真下にいるようなものだったのだろう。
 出火の原因は空の鍋を火にかけたまま店を離れたという過失で、最初は飲食店としては考えられない過失だと思ったけれど、出火時間が忙しいお昼どきだったことから、他人事じゃないなあという気もする。私もマルチタスクで家事をしていて、洗濯機回しながら煮物して、その間に次の料理の材料切ったり洗い物するのは普通のこと。そこにチャイムなんか鳴ろうものなら注意がそれるかもしれない。フライパンだって加熱しすぎると、野菜入れて水分がはねた拍子に火が入ることがあるし。気をつけなくては…。

 ささやかながら、我が家も日赤新潟支部宛に募金させていただきました。受付期間は来年3月31日までなので、少額でも期間中に何度か振り込みたいと思います。年の瀬に想像を絶する出来事でしたが、一日も早い復興をお祈りいたします。