「のらいぬ」(谷内こうた著/至光社)

久々に美しい絵本に出会った。

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夏のある一日。南国の日差しを照り返して光る砂浜。
犬と少年の出会いを幻想的に描いた作品。

極限までシンプルな文章がかえって想像力をかきたて、絵本の中に連れて行ってくれる。
中盤で、犬と少年が並んで灯台の上に立っている瞬間、一切のことばは不要である。

最後の一行が、清冽な水の一滴のように心にしいんと響く。

きっとまた会える。