母子殺害 元少年が殺意否認

恥ずかしいとは思わないのだろうか。被告人の弁護団は、である。
頭にきたのでリンクするぞ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070626-00000910-san-soci
(「被告『恥ずかしがって反応』母子殺害、公判詳報」/産経新聞

この人たちは、自分たちが何をしているのか「本当に」わかっているのだろうか。
「死刑制度廃止のため」に、「8年も」かけた審議の内容をひっくり返し、
被告の元少年に荒唐無稽な証言をさせる。

司法制度が何のためにあるのかという原点に立ってみれば、
彼らの行為は司法制度を弄ぶ行為に他ならない。

弁護団が21人もついたことで、被告は
「自分の罪はそんなに重くないかも。滅茶苦茶な証言をすれば死刑を免れる」
と考えたのかもしれない。
だとしたら、「司法制度の下で公正な判決を受けることで、自ら犯した罪を受け止める」
という本来あるべき公正な機会をも、弁護団は摘み取ってしまったことになる。
万一死刑を免れたところで、はたして「更正」できるとでも思ってるのだろうか。
彼らは、自分達の主義信条のために被告を利用しているだけで、
被告のことなんか本当はどうでもいいのだろう。
その意味では、被告も「犠牲者」なのかもしれない。

一連の報道を見ている限りでは、弁護団の暴走で、かえって「死刑制度廃止論」に
反感を持つ人が増えてもおかしくない論調だし、
「死刑制度廃止派」の中からも弁護団に対する批判が出てくるだろう。
死刑廃止論の是非は別としても、
こんな倫理観の欠落した弁護がまかり通るのだけはいやだなあ。

もちろん、この審議の最大の犠牲者は被害者およびそのご遺族である。
本村さんのような、聡明で毅然とした人が、このまま若い日々を
愚劣な「法廷ゲーム」で空費させていくのを見るに忍びない。
殺人という行為は、残された遺族の人生をも狂わせてしまうという「現実」を、
本村さんの姿を通して実感させられた事件だった。
誰かに死んでほしいと思うほどの怒りは、
それだけでも想像を絶する苦しみではないだろうか。
彼が一日も早く、この苦しみから解放される日がくるのを心から願ってやみません。

こんな馬鹿げた「法廷ゲーム」に翻弄されることなく、
裁判官は公正な審議で公正な判決を下してほしい。