あの日から3年・・・新潟中越地震

夕方、Yahooニュースを見て、今日が「その日」だと思い出しました。


新潟中越地震:きょう発生3年 4人に1人「復興できず」 小千谷市民アンケート
                          (10月23日 毎日新聞朝刊)

 ◇生活で厳しい現実
 中越地震は23日で発生から3年を迎える。
新潟大の松井克浩教授(地域社会学)は、地震で大きな被害を受けた小千谷市で、
復興についての被災者アンケートを実施した。
その結果、生活や気持ちの面では4人に1人がまだ復興できていないと答えるなど、
厳しい現実が明らかになった。
 アンケートは小千谷市の被災者を対象に208部を配布し、108部を回収した。
 復興の進み具合について尋ねたところ、「道路」や「町並み」については
8~9割が「復興した」「やや復興した」と答えた一方、
「生活・暮らし」は24・8%、
「気持ち・こころ」では27%が「未復興」または「やや未復興」と答えた。
 松井教授は「目に見える部分での復興は進んでいるが、
目に見えにくい部分では復興の実感がないのではないか」と分析している。
 また、復興支援で不十分な点について尋ねたところ、
住宅の補修や再建の負担についての声が最も多く、生活再建支援制度の不備を
訴える意見も多かった。「地震前まであったスーパーが被災して撤退してしまった」
など、生活の不便さの増大を指摘する声が続いた。
 松井教授は「今も復興していないという人がいるにもかかわらず、
その声が届いていない。『置いてきぼり感』を持つ人がいるということを
認識しなければいけない」と話している。【渡辺暢】


もう3年もたったのか、という感じです。
あの日のことは、ほんとうに昨日のようによく憶えています。

幸い、家族も家も無事でしたが、それでも職人さんの人手不足で
家の補修(それも最低限の)がひと通り済むのに二年近くかかったし、
全壊診断で引越しされた方もご近所に何件かいらっしゃいました。

上越新幹線(下り)で長岡駅に入る手前、車窓から仮設住宅棟が見えますが、
あそこで暮らしている人たちが未だにいるのです。
冬が長く厳しく、夏は蒸し暑い長岡で3年も仮設住宅暮らし。
これが、中央から「置いてきぼり」にされた地方の現実です。
神戸の復興ぶりを思い出すと、正直、複雑な気持ちになります。

亡くなられた方々のご冥福と、
被災された方々が一日も早くもとの生活に戻れることをお祈りいたします。