憎悪は、消えますか? -「PLUTO」5巻-

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金曜日、待ちに待った「PLUTO」5巻(普通版)が発売されたので、
仕事帰りにBOOK 1stで買ってきました。

おあずけが長すぎたせいか、深読みしてた予想が結構当たっていて、
新鮮味があまり感じられなかった・・・・・・(笑)
それにしても、読み進めるほど「人間とロボットの境目はどこにあるのか?」
という疑問を感じるようになってくる。

「人間の憎悪は消えますか?
消去しても、消去しても消えないものですか?
私が一番恐れていたのは、憎しみを持ってしまった、私自身なんです」

忌まわしい記憶<憎悪>を取り戻したゲジヒト。
憎しみの連鎖に加わるまいと、戦争への徴兵拒否をしたエプシロン。
どうやら、このストーリーを読み解くキーワードは<憎しみ>らしい。

最大の不幸とは、強い憎悪を抱かずにいられないこと、
憎悪を原動力にして生きなければいけないことではないのか。

強い憎悪は相手を破壊する原動力になるだけでなく、
憎悪を抱いた本人をも内側から崩壊させていく。
これほどの強い思いを知らなければよかった、忘れてしまえたらと思いながら、
生きていかなければいけない苦しみに蝕まれていくのだから。

「人間を殺すかもしれないほどの強い憎悪が電子頭脳を育てる」(天馬博士)
「ゲジヒトさん、あなたはプルートゥと同じ・・・」(アトム)

このあたりに、「最強の」プルートゥの秘密があるのかも。
ゲジヒトの抱く憎悪が、天馬博士の「完璧なロボット」を目覚めさせるのでは?
エプシロンが憎悪に目覚めてしまい、プルートゥと戦うのでは?

・・・などと予想しているのだけど、結果がわかるのは一年後くらいになるのかなー。