親と上司は選べない

週刊新潮に連載中の人気コラム、文庫本第3弾です。

☆「窓際OL 親と上司は選べない」(斎藤由香著・新潮文庫)
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著者の斎藤由香さんは、作家・北杜夫の娘さんで
サントリーの健康食品事業部に勤務する現役OL。
3冊目のこの本は、会社員にとって最大の災難「ダメ上司」と
成果主義」に挟まれてヘトヘトのニッポンの会社の実態と
そこで働く女性の本音に迫る、というもの。

・・・んー、ストレートに書かせていただくと、2冊目までの方が面白かった。
第2章「ダメ上司見本帳」と第3章「女の敵は女?」は
たしかに「実態」に近いとは思うけど、本当すぎてキツい部分も。
特にパワハラ上司ネタは他人事じゃない!
でも、そんな辛口な話題もサラッと読ませちゃうユーモア感覚はさすがです。

私自身、異動でパワハラ上司からはおさらばできたけれど、
今の部署の先輩(既婚女性)は、「派遣さんが長続きしない原因」で有名な人。
仕事&自制心のキャパが極度に小さい人で、すぐ感情的になっちゃう。
納期までに仕事を処理できないのは、自分の責任なのに(仕事の進め方に問題あり)、
「子どもが小さくてこれ以上残業できないから、他の人(=私のこと)に振ってくれ」
と、上司に半泣きでキレる(しかもお客様の前で~ >_<)。
今の上司がハッキリ注意できる人だからいいけれど、安易な対応する上司だったら・・・。
うー、きっと「独身だから」というだけの「理由」で仕事押しつけられてたかも。
だから派遣さんにフォローを欠かさなくても、契約更新してくれないよ~(T T)

働いていてつくづく実感するのは、人間関係はどこに行ってもついて回ること。
「給料はガマン料」と割り切った方がラクな場合もあること。
自己実現」とか「自分探し」を焦りすぎず、目の前の仕事や幸せを大切にすること。
(時間はかかっても、積み重ねでいずれ自分の軸ができてくる)

以上、新人時代にやさしい先輩方が酒の席などでおっしゃっていたことばかりだけど、
自分でも実感できるようになるには だいぶ時間がかかりました(笑)

・・・でも、そう考えられるのも、職場の環境が最低限整っているからなんだよね。
なので、あまりエラソーなことはいえませぬ。