タカラモノ

GW前から読み始めた「西行花伝」、本日ついに読了しました!
ちょうど三週間かけて、文庫本700ページもの大作にかかりきりでした。
これだけハイボリュームな本だと、自分の中で消化するのに時間が掛かるので
もうすこし整理してからレビューに取り上げたいと思います。

ところで、こないだの五雲会の記事を書いた後、金シ尺ishiwata さんから
竹生島」の波兎をモチーフにした建築装飾のことを教えていただき
生活に根ざしたところで能が受容されているのを知りました。
そういえば、「三拍子そろった」という表現をよくききますが、
これってお囃子の鼓、太鼓、笛のことだそうですね。
能を観始めてから、能に由来するモノ・コトが意外と沢山あるのに驚かされてますが、
こういう能の楽しみ方があってもいいかもしれないなあ、とも思います。

私は今まで見てきた公演のパンフは全て保管していますが
無印良品のクリアポケットファイル(A4サイズ)が便利です。
宝生流の二つ折りパンフであれば、広げればちょうどすっぽり収まるし
喜多流職分会の解説(二ヶ国語)もA4サイズ。
1公演につき1ポケット使えば
いちいちポケットから出さなくても、プログラム&解説両方読めて◎なのです。
金沢の「夏の観能の夕べ」から、先日の五雲会までパラーッと見て、
まあ意外にたくさん観たなあ~と思います(リーマンとしては、ですが)。
これからは、観世流金剛流金春流のパンフも挟み込まれていくだろうし、
何年か後には(その時も能を観ていればの話だけど)タカラモノになるかも。

私の見た限りでは、コアな能楽ファンはパンフ&チラシ捨ててないと思います。
彼(彼女)らの、紙類にかける愛はスゴイ!
五雲会では 上演中、隣の席の女性がパンフに直接書き込みをしてました。
演者の名前の間にも、細かい字でびっしり何か書いていて
熱心なファンなんだろうけど、なんて書いてあるのかすっごく気になる!
「ねーねー、その方のパフォーマンス、ほんとのところどう思うのっ?」なんて。
特定の演者の感想を、過去の舞台にまで遡って書いているブロガーさんがいるけど、
もしかしたら、そういう方だったのかもしれません。
大きめバッグからA4サイズのクリアファイルを取り出して
野村萬斎のチラシを折り曲げないように収納している女性も見かけたし。
きっと全部とってあるんだろうなあ・・・(^◇^;)

ちっちゃめバッグ(A5サイズが限界)で身軽に!が身上の私はかないませ~ん!