石置き屋根!

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吉田健一という作家は、金沢がお気に入りで毎年2月になると長期滞在していたそうです。
かの吉田茂の長男でもある彼は犀川のほとりに別邸をもうけ、
観世榮夫や河上徹太郎とつるんで、東の廓のキレイどころを侍らせる豪遊っぷりだったとか。

豪遊とは縁がない私にとっても、金沢ってリピしたくなる魅力のある土地です。
繁華街から路地一本入ると、いきなり時代がかった町家が並んでいたり
武家屋敷の一角からバッハのフルートソナタをおさらいしてる音が聴こえてきたり…。
(「空から謡が降ってくる」経験にはまだ恵まれてません。ちょっと残念!)

さて、バスを乗り過ごしてしまって てくてく歩いていて見つけたのが↑です。

石置き屋根!

金シ尺石綿さんのブログで、石置き屋根が紹介されていましたが
もしかして、このお店がその建物かしらん。

炎天下、車の行きかう道路を隔ててシャッターを切る私。

写真では見ていたものの、実際に目にして ほんとに驚きました。
金沢市の中心部から歩いて10分ほどの、車の往来が激しい通りにこんな建物があるなんて。
二階の格子窓も時代を感じさせますね。

戦災に遭わなかった街だからこそ、こうした建物が健在なんでしょうね。