必要不可欠なもの？？

しかし、その私をほんとうに怒らせる時がきた。ローマに帰って、ひとまず必要不可欠なもの、すなわち化粧品を買ったときである。化粧品とは、ひとつずつ買えばたいした値段でないのに、まとめて買うと何と馬鹿げた値段になるかを知った時、私ははじめて、ナポリの泥棒に腹を立てたのである。
女は、もともとケチに出来ているもの。そして、身近なことになった時、たちまちその本性があらわれる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―「ナポリと女と泥棒」（塩野七生）

引用は、「イタリアからの手紙」（新潮文庫）収録のエッセイ。
ナポリで車を盗まれて、金目のものを載せてないクルマは惜しくなかったけれど、
化粧品をまとめて買い直すハメになって頭に血が昇ったというお話。わかるなあ（笑）
今でこそ、「日経新聞」「文藝春秋」ご用達作家の観がある塩野七生だけど、
「ローマ人の物語」を書く前は、こんな洒脱なエッセイも結構書いていたのですヨ♪

かくいう私も化粧品をまとめ買いして、塩野七生以上にドキドキしております。
別に泥棒に遭ったワケではなく、珍しくスキンケアラインが一度にきれたため。
ボーナス直前だからいいようなものの、ちょっとクラクラ（汗）

それでも、必要に迫られてとはいえ「デパートで化粧品まとめ買い」などという
滅多にしないことをしたせいか、さすがの私（？）も頭に血が昇っていたらしく、
こんなもの↓も買ってしまいました・・・　f^_^;）

モニカ・ベルッチのグラマラスな広告につられたのか、
御用のないはずのディオールのカウンターへ、ふらふら～～と･･･。

最近、ブラウンシャドー＆オレンジベージュの口紅の「お仕事仕様」一色だったので、
淡いローズピンクの「ディオールアディクト」とハイライトを衝動買い！
スティックタイプのハイライトは、ベルベットのケースに入っていてちょっと感激。
京都高島屋で買ったチークと合わせて、これからのシーズンに使えそうです♪

不思議なもので、口紅の色を変えてハイライトをはたいただけで
連日の疲れがウソのように吹っ飛んでしまいました。

う～～ん、私も化粧ポーチ盗まれたら激怒するクチだろうなあ･･･。