お酒が飲みたくなる本 -吉田健一「旅の時間」(講談社文芸文庫)-

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仕事の帰り、電車で吉田健一の「旅の時間」を読んでいたら、
むしょうにお酒、それもウィスキーが飲みたくなって
地元の酒屋さんで 先日統合が報道されたばかりの洋酒メーカーのお酒を買いました。
(会社が統合しても、ローヤルとかトリスの名前は残すのかな?)

平日に家で飲むのは、ビールか水割り。
水割りは多少飲みすぎても二日酔いしないし、たいていの肴に合うのです。
今宵の肴はコンビニで調達した生ハム&雪印のチーズ。
時間があれば、干しいちじく、カマンベールチーズ、水菜漬にもずく酢も用意したんだけど・・・。

吉田健一の文章読むと お酒が飲みたくなりますねえ~。
「金沢」で、どじょうの蒲焼を肴に吟醸酒を飲む場面なんて、も~たまりません!
次に金沢に行く時は、どじょうの蒲焼デビューを果たそうと決めたくらいです。
「旅の時間」は、パリ、ロンドン、大阪、神戸、京都を舞台にした連作短編集ですが
どの作品もお酒を飲む場面が必ず出てきます。
一作目の「飛行機の中」なんて、ロンドン~東京間の機内でひたすら飲み続ける話(笑)
飲み代込みだからという理由でファーストクラスを取って、
中継地で「何か緑色をした」アプサントを飲んで、
ギリシアの上空では隣り合わせた国籍不明の老人とシャンパンで乾杯。
あの うねるような、独特の文章自体が酩酊気分を誘うような気がします。

吉田健一が好きだ!という人は、かなりの確率で飲み助に違いない♪
(いま三杯目です ^m^)