金沢能楽会「観能の夕べ」

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狂言「雁礫」
山田 譲二
野村 祐丞
増田 秋雄

能「東北(とうぼく)」
シテ :松田 若子
ワキ :平木 豊男
間  :荒井 亮吉
笛  :片岡 憲太郎
大鼓 :飯嶋 六之佐
小鼓 :多田 順子
後見 :高橋 右任  川島 英治
地頭 :佐野 由於

※8月8日(土)石川県立能楽堂


原則的に「お能のため『だけ』に遠征」はしない主義ですが、
この時季の金沢は毎週土曜の晩に、「観能の夕べ」があるので予定が組みやすい♪

私が初めてここに足を運んだ2002年には、開演15分前でも余裕でガラガラ~だったのですが
最近じゃ早々と席が埋まってしまいます。
金沢大学の杉山センセイが解説を担当されてたのだけど、前日のオープンキャンパスに9000人来たとか、能なんだか大学紹介なんだかよくわからないお話の後に開演です。大勢を前にして、つい学生募集スイッチがオンしちゃったのかなあ・・・。

「東北」、前場がだいぶカットされていたようで、30分もしないうちに中入りでしたが、
そうでなきゃ浴衣でうふふお能デート♪なカップルにはキツかろう・・・。
おシテはおととしの夏に「半蔀」をつとめられた女性の方、小鼓も知的できりっとした感じの女性で、シテと鼓が女性のせいか、全体的にやわらかめな雰囲気の舞台でした。
お二人とも、甘さ抑え目の澄んだ低い声が気持ちよかったです。
女性が鬘物(女性の役)を演じるのを観ていると、ふだん男性のシテの舞台で観てきた「女性らしさ」って、実は女性とは異質の「男性的」な要素からきていたのかなあ・・・などと考えてしまう。
旅先でお能、というダブル非日常に置かれているせいか、ゆるゆると水が流れるように心地よい時がたち、気がつけば、和泉式部が僧の夢から私の目の前から 去っていくところでした(←寝てたわけではありません)。

そういえば、後見は菩提樹さんのお師匠様でしたが、ご子息そっくり!
というか、ご子息より・・・以下自主規制(←そんなところばっかり見ている私)

帰りは、「金沢ゆめ街道」(?)だったか歩行者天国だったので、クルマが動き出すまで
繁華街からちょっと奥まったエリアで遅めの晩ごはん。
9時をだいぶ過ぎても車道が流れず、しょうがないね~、とバーにハシゴしたのですが
プレミアムウォッカソーダで割って、ライム落としたお酒が美味しかったです。
帰りは遅くなっちゃったけれど、私としては満足でした♪