「隈研吾展-Kengo Kuma Studies in Organic-」

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アクシスギャラリーで三保谷硝子を観たあと、
外苑東通り沿いにミッドタウン方向へ歩くこと約15分あまり。
地下鉄乃木坂駅を出てすぐ裏にある「ギャラリー 間」で行われている
「隈研吾展-Kengo Kuma Studies in Organic-にハシゴしてきました♪

「ギャラリー間」はTOTOが運営する建築とインテリアを主とした専門ギャラリーです。
(1FはTOTOショールーム、2Fはブックセンター)
今までサントリー美術館に行くために、何度となく通ってきた地下鉄の出口の真横に
こんなギャラリーがあるなんて、今の今まで知りませなんだ~。

先日、足を運んだ 新根津美術館を設計した隈研吾スタディ模型やサンプルの展示、
という内容では、オペラシティの「D&D展」ばりに地味な企画だろう~~
・・・・と思っていたのですが、甘かった!
決して広くない展示スペースは、アクシス同様、若いギャラリーで混んでおりました。
最近では美術館や私設のギャラリー情報を掲載した「アートナビ」なるガイドも出ているので
六本木~青山(ワタリウム界隈)までハシゴしちゃう人もいるようです。。。

正直いって隈研吾は、いいな~と思える建築(根津美術館)とそうでない建築(M2など)
の差が大きくて、トータルすると特に好きでもキライでもないのですが、
一度にたくさんの模型を目にすると、フロアのつくりでもパネルでも
あるひとつのパターン(形)を細胞か蜂の巣のように組み上げて、建てているみたい。
特に浅草文化観光センターのスタディで、屋根だけ、フロアの階層だけの模型をいくつも見ると
建物が細胞の集積(生命体)みたいに見えて面白いです。Is it that Organic?
そうそう、長岡駅前の厚生会館跡地に竣工予定の「長岡シティホール」の模型もありました。
ごたぶんにもれずシャッター街と化している駅前通りでは、ランドマークになればいいけど
悪目立ちしないか ちょっと気になりますが・・・。

4Fから5Fに上がる外階段を設けた、中屋上(こんな言い方あるのか知りませんが)には
ポリタンクをレゴ型に成形したパターンで構成した住宅模型「ウォーターブランチ(水の枝)」が
展示されていました。レゴに注水することで家の建材にもなれば室温調整もできるという試作品。
金沢21世紀美術館奈良美智ドールハウスくらいの大きさで、実際に中に入れます。
私は~~コンクリと軽量鉄骨のおウチでいいや。ピンヒールで床を踏み抜きそうだし(^◇^;)
とはいえ、強度とか配管とか屋根の建材はどうするのとか、
プレハブやコンクリ以上にサイクルの短い素材でつくった建築ははたしてOrganicなのか?とか
疑問がもくもく湧いてきたという意味では、一番面白いコーナーだったと思います。

2FのTOTOブックショップは、TOTO出版のものはもちろん
近現代建築やインテリア関係の書籍が充実していて、ついつい長居してしまいました。
神保町で本を買いまくった直後だったので、おサイフの紐は締めておきましたが。
隈の「負ける建築」は難しそうだけど、「自然な建築」なら新書だからなんとかなる、かも。
図書館で借りてこよう~っと。