京都・金沢旅行記 京都篇②

知恩院周辺は道が曲がりくねっていて、円山公園に迷い込んでしまい、わ~んどーしよ~~(泣)とキョロキョロしていたら、タイミングよくタクシーがキッと停まってくれました。
運転手さんは丸顔のお兄さんで
「いや~~通り過ぎようかなと一瞬迷ったんだけど、目が合っちゃったからね~」
ふっ、やまねこの眼力に射落とされちゃったのね!

結局、目的地の高台寺は目と鼻の先だったのですが、首尾よくお目当てのお店でラストオーダーぎりぎりで遅めのお昼をとることができました。
もし徒歩での移動にこだわっていたら、冬枯れの円山公園でムダに時間を過し、食いっぱぐれていたはずだから、慣れない土地での無理は禁物ですね。

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高台寺は、秀吉の正室北政所(ねね)の建てたお寺で、ねね自身も晩年をここで過しています。
いかにも女性のお寺らしい、やさしい雰囲気のお寺で、私も去年の秋はじめて訪れてすっかり気に入ってしまいました。晩年のねねは、心穏やかに彼女なりに幸せに過せたんじゃないかしら。
ちょうど茶会でもあったらしく、このお庭に面した廊下にクリーム色の付け下げ姿のすらりとした
女性が立っていたですが、夕陽の差すお庭を背景に、そのまま絵になりそうな光景でした。

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高台寺は山の斜面に沿って建てられていて、ねねの墓所まで石段が参道のように続いています。写真の石段は老朽化のため現在では立ち入り禁止ですが、なんとなく心ひかれてシャッターをきりました。
京都では仏像の盗難が頻発しているそうで、境内のいたるところに女性の職員が配置されていましたが、比較的若く感じのいい方が多かったです。

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高台寺を出てすぐ、前から気になっていた石塀小路に入ってみました。
ここは雑誌の撮影などにもよく使われる場所で、「いかにも京都」っぽい秘密のニオイが漂う小路
・・・といいたいところですが、写真のような路地は せいぜい数十メートルくらいの長さ。
夜なら秘密めいた顔を見せてくれる、かも・・・。

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二年坂
清水寺へ向かうこのエリアは、昔の門前町のたたずまいを残していて 雰囲気があります。
坂の両側に並んだお店で、呼び止められるままにお菓子をつまんでみたり、「よーじや」で あぶらとり紙や まゆ玉のパフをついついチェックしてみたり。こういう寄り道をしていると、旅先の気分を思いっきり味わえます。

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産寧坂(通称三年坂)の上から。
もともとは妊婦さんが安産祈願のために この坂を上って参詣したところから、「産寧坂」という名がつき、後にここで転ぶと三年以内に死ぬという伝説が生まれて「三年坂」とも呼ばれるようになったのだそう。

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ここまで来ながら、清水寺へはなんだか気が進まず引き返してしまった私。
高校時代、古典の授業で学んだ「徒然草」の、清水寺の手前まで来たとも知らずにありがたがって帰ってしまった・・・という仁和寺のお坊さんみたいな やまねこですが、旅はまだまだ続きます。