花冷え

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花は散りてその色となくながむれば むなしき空に春雨ぞふる
                             〔新古149 式子内親王
 
春の嵐が吹き荒れた今週末、お花見に行ってきました。
例年、「本命のお花見」は 誰にも教えていない、ある場所で
西行のように(←嘘)ひとり静かに楽しむことにしておりましたが、
今年は お堀沿いをのんびり歩いて今年最後の桜を堪能。
 
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写真ではのどかに見えますが、とにかく
 
寒 か っ た !
 
対岸の土手ではビニールシート敷いてのお花見組がちらほらいたけど
シートの上に段ボール敷いて、毛布かぶってお酒飲んでる人達もいて
ホームレスの酒盛りかと思いました・・・(^◇^;)
お花見もそこまでいくとガマン大会ですね~~。
 
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こうして近くで見ると、桜って生命力の旺盛な樹だなあ。
この堀の桜は比較的若木が多いそうだけど、ソメイヨシノと自然交配した白い桜が
梢が伸びるのを待ちきれなかったかのように、太い枝から直接白とピンクの桜が
まさに噴き出すような勢いで花を咲かせていたり、幹からも花の塊が咲いていたり。
満開の日だったら、きっと狩野永徳の桜のように身をよじって咲いていたでしょう。
短い命なだけに、花の時間を惜しむかのように咲くのかもしれないね。