図書館に住みたい!

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新潟の家で、父が四畳半の書斎で本とオーディオに囲まれている姿を見て育ったせいか、私も重度の活字中毒です。
父なんか「断捨離」とは対極の生活スタイルで、書斎はアレルギーにならないのが不思議なくらいモノにあふれていて、以前、見かねた母が床を何年も覆っている古びた紙類を捨てたら、「あれは重要な書類なのになんで捨てるんだ!散らかっているなりに秩序があるんだ!」と怒るのでビビッたものの、仕事とは関係ない(父にとって)大事な書類だったらしい。私が帰省するたびに、父はお城を追い立てられてブツクサ言っております。
そんな環境で過ごしてきたから、似たような嗜好の人は無意識かつ直感的に見抜くらしく、先日、某流儀のサイトで好きな能楽師のプロフィールを見ていたら、「趣味:読書(愛読書は白川静)、クラシック音楽」とあって、すごーく納得してしまいました♪
 
とはいえ、都会の狭小(賃貸)住宅では欲望のおもむくまま本を買いまくっていたら、とんでもないことになるわけで・・・何年か前に静岡で地震が起こった際に、部屋中所狭しと並べた本棚の下敷きになった女の人が死んだというニュースを見て、自分の未来図かと思いました。。。
美術展で厳選購入してきた図録もそろそろ収納の限界なのに、このあいだ観たBunkamuraの「フェルメール<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展」と国立西洋美術館の「レンブラント展」のすばらしさに感激したあまり、給料日前だというのに図録を立て続けに買ってしまい、置き場に困っています。
 
幸い、自宅から最寄の区立図書館までは歩いて15分ほどなので、webの検索・予約機能をフル活用して「やまねこの本棚」にしています。以前から図書館の利用はしていたのですが、金沢つながりのブロガーさん(菩提樹さん、石綿さん)が県立図書館を利用されている記事を読んで、地元の図書館を生涯学習や調べものの場としてもっと活用できないかと思うようになりました。
なんといっても建築や美術、能などの高額な本やクラシックのCDも手軽にどんどん借りられるのがありがたいし、逆にブックオフでしか買わない、おしゃれ系エッセイ(写真の「パリ アート散歩」とか)も予約待ちすれば読めるし(笑)。古典全集の謡曲集を予習用にプリントして能楽堂に行ったこともあります。
 
そして!所蔵していない本は購入リクエストもできるのですが、やまねこ、このシステムを利用していままでに2冊買ってもらいました♪購入はその地区の図書館ごとに選書しているようで、いずれも選書会議のタイミングと司書さん(?)の選定基準にうまく合ったようです。そうやって本が手元に届いたときのうれしさは、格別なものがあります。ちなみに購入された本は林望「能よ、古典よ」(檜書店)とティラー・マッツェオ「シャネルNo.5の秘密」(原書房)。
シャネルはいま2/3ほど読んだところですが、なかなか面白いです。気が向いたら記事にするかも。
あ~できることなら、(「オペラ座の怪人」みたいに)おっきな図書館の屋根裏(?)に住んでみたい!