初秋の日本大通り

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 横浜の官庁街・日本大通りをお散歩。
 
 みなとみらい線の出口を一歩出ると、開港記念会館がお出迎え。
 風格のある姿にひかれて建物の前でキョロキョロしていたら、前を歩いていた人品卑しからぬ老紳士が突然振り向いて、
「あなたが探しているのはこれじゃないの?」
と指した先には、「岡倉天心生誕之地」の石碑が。違うけど(笑)本日の新発見ナリ。
 
 
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 これも横浜市の歴史的建造物「三井物産横浜ビル」。
築101年のオフィスビルはもちろん現役で使われています。水町通りの「インペリアルビル」もそうだけど、昔のビルは曲線がうまく取り入れられているのが好き。
 
 
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 三井物産ビルの窓。上下に引き上げるタイプの窓なのですね~。
窓の造形や配列のバランスがすっきりしていて、シンプルだけど端正な印象です。
 
 
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 1965年創業のミュージックレストラン「アルテ・リーベ」。
重厚でクラシカルな建物と、道幅をたっぷりとった石造りの舗道は、一瞬ウィーンの街角にいるような錯覚をおぼえるほど。もう2か月もすれば、目の前の銀杏並木が黄金色に輝いて、さぞ美しい街角になるのでしょう。
 
 
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 ただ、歩いていて気になるのは、近年の温暖化のせいか元気のない街路樹がちらほら目につくこと。
 紅葉を前に、明らかに病んで立ち枯れているような銀杏。ちょっと異様な雰囲気に思わず足を止めました。
 
 
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 葉が落ちている・・・はずの枝に、異常なほどびっしりと実が生っています。
他の銀杏は、こんな房状に実をつけていないのに。
もしかしたら、病んだ樹はたとえ一苗でも子孫を残そうと、最後の力を振りしぼったのでしょうか。
精一杯生きようとする樹の姿に、圧倒されました。
 
 
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 いつ果てるともしれない暑さの中にも、秋の旋律が控えめに少しずつ近づいているのを感じます。先週よりも、空がいっそう青くなりました。