日本橋散歩1
金融4業種をはじめとする、名だたる企業の本社が軒を連ねる日本橋エリア。
大通りを一本裏に入ると、昔ながらの喫茶店や靴のお直し屋さんがあって、サラリーマンの生活と密着して時代を重ねてきた街です。
もちろん小さい会社もたくさんあって、貸し会議室の利用も多いと聞きます。
写真の貸し会議室、オーナーはカエサル好きなんでしょうか?(笑)
もしかして、「ローマ人の物語」の愛読者だったりして。。
「ここでなら『賽を投げられ』ますよ」ということかな?
京橋の大通りに近い一角に、彦根ゆかりの骨董屋さんが。
父がのぞいてみようかと言い出して入ってみたら、伊万里の日常使いの器がたくさんあって、お手頃なものもありました。父はお猪口一対を購入。
器好きのママが一緒じゃなくてよかったと言いながらも、結局、母が喜びそうなお土産を選んでいました。
次に日本橋に行くときは、私も江戸末期の蓋付ご飯茶碗を買ってみようかな。
京橋のブリヂストン美術館。
東京駅から徒歩5分圏内で、所蔵品のグレードが高く且つ混んでいない美術館地雄いう点で、ブリヂストンは穴場的存在です。
ちょうどコレクション展で、前からずっと見たかったエジプトコレクションの「聖猫」にも会えました。石橋コレクションのレベルの高さには定評があり、所蔵品だけで展示会ができるすばらしい美術館です。
「聖猫」(紀元前950-660年 石橋コレクション)
ブリヂストンの猫といえば、この愛と恐怖の女神「聖猫」。
上野で開催中の「メトロポリタン美術館展」でも聖猫の像が展示されていますが、こちらの猫の方がすらりとして高貴な表情です。
古代エジプトでは穀倉をネズミから守る猫が珍重され、副葬品としてミイラも発掘されています。この時代は野生の山猫が「猫」として人間の生活圏に入ってくる過渡期でもありました。当然、猫が野生の本性を出して脅威となることもあったわけで、獅子の頭部を持つ恐怖の女神「セクメト神像」(紀元前14世紀・高さ約2.5m)も展示されていました。