「フランスの伝統色」(城一夫/パイ・インターナショナル)

イメージ 1
 
 パナソニック美術館のミュージアムショップで見つけた本。
 お能を観るようになってから、装束に使われている伝統色の美しさに惹かれてネットや本で日本の伝統色を調べて観能記事にも書き込んでいますが、フランスにも歴史や美術、食文化から生まれた美しい色たちがいるのです。
 
イメージ 2
 
 ブルー・ゴロワーズ(フランスの煙草・ゴロワーズのパッケージの青)、
 ブラン・ファン(小鹿色)、
 オランジュエルメスエルメスのオレンジ)、
 グリ・ローランサンローランサンのグレイ) 
・・・などなど、イメージを喚起しやすい270の色たちが、美しい写真とともに紹介されており、後半部では季節ごとの伝統的な配色も紹介されています。
 
 こういう本は、デザインや服飾関係の仕事についていない限りは、直接なにかの役に立つ機会は少ないけど、ただぼーっと見ているだけで心が満たされます。
 
 「色」をテーマにした映画といえば、フランス人ではないけど、ポーランドの映画監督・キェシェロフスキの「トリコロール三部作」がすばらしい。「青(自由)」「白(平等)」「赤(博愛)」をテーマに、それぞれの色を印象的にモチーフとして使った映画を、もう十年以上前に渋谷のル・シネマで観たときの新鮮な感動は今でも忘れられません。
 
イメージ 3
 
 私の好きなブルー。写真は資生堂パーラーの「チーズケーキ」のパッケージです。
写真でしか見たことのない地中海の色、またはチュニジアの家々の扉やモザイクタイルに使われてるような、明るいブルー。
 去年、これより少しグリーンがかったターコイズブルーのゆったりしたニットを白のスキニーパンツとコーディネートするのがお気に入り。アクセサリーはシルバーが無難ですが、イエローゴールドのイヤリング&バングルも大人っぽくて新鮮です。
 色の持つ力をもっと取りこんでみたいなあ~と思います。