雪の朝の兼六園

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 このブログを書いている今日(1月14日)、都内でも初雪が朝からずっと降っていて、窓の外を見ると10日前の金沢に戻ったような気がします。
 
 1月5日の朝は前日の氷点下から一転、おだやかな冬晴れ。カーテンを開けると、お庭の松の枝にかかった雪が朝の光を浴びてキラキラ輝いています。
こんな朝はぜひ兼六園へ!お昼前で気温が上がりきっていない園内は一面の雪景色。池の水面がシャーベット状に凍っています。
冬の兼六園は、絶対朝のうちに足を運ぶべし!なのです。
 
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 日本最古?の噴水。
 
 
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 兼六園の中央部には小高い丘があって、丘の頂にはこんな塔が。
丘の上からは水墨画の世界を模したような庭園を一望できます。
 
 
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 霞ヶ池も薄氷が張って、まるで雪舟の世界。
 有名な「ことじ灯籠」の前には団体客の記念撮影用の壇が組んであって、一般の観光客は近寄れず。
 金沢観光というとなぜか「ことじ灯籠」の前で記念撮影というスタイルが定番化しているようで、ここだけ異常に人だかりがしているのを見ていると、記念撮影というよりはむしろ「金沢に行ってきた証拠写真」っぽい。。
 
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 眺望台から見た金沢の街。
 
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 春は桜、初夏は杜若が咲き乱れる曲水。
白と墨色だけの凍りついた水辺の風景。
 
 この後、久しぶりに園内奥の成巽閣を訪れて、欄間や腰板の細工、吉田健一の「金沢」にも登場する「群青の間」を鑑賞。金沢好きな やまねこですが、吉田健一が賞賛している紅殻染や紺青の壁、九谷の重い赤はどうも落ち着かない。むしろ、北陸の地において、当時はキラキラ眩しかったであろう紺青(ウルトラマリン)を室内に取り入れる発想がどこから出たのかの方が興味あるな~。
 
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(おまけ)
 小立野側から兼六園を出てすぐに石川県立能楽堂(写真右奥)が。
翌1月6日には、金沢能楽会の1月定例能で「翁」がかかることになっていたのですが、こんなすぐそばまで来ていながら、帰りの時間の関係で残念無念~~。