鈴木大拙館

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 忙しくて、金沢旅行記を書き上げる頃には春になりそうな予感。。
 
 今回、初めて足を運んだ鈴木大拙館。
鈴木大拙。日本に禅の思想を広めた仏教研究者。
2011年秋、大拙の生家のあった本多の森に開館した鈴木大拙館は、建物がいいですよと宿の人に教えてもらって、ついでに近道も教えてもらいました。
 金沢の文化施設兼六園周辺に集中しており、鈴木大拙館も中村記念美術館の裏手から散策路を通ってショートカットできるようになっています。
 
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 注意:散策路は「こんな森の中通るの?!」って場所もありますので、明るい時間帯のご利用をおすすめいたします。
 
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 建物の設計は谷口吉生
どこかで見たような意匠だなあ~と思ったら、東京国立博物館 法隆寺宝物館を設計した建築家だと知って納得。
 
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 展示コーナーは展示物そのものは少ない代わりに、B5サイズのプリントを要所要所で取りあげながら、鈴木大拙の生涯や思想を学ぼうというつくり。
鈴木大拙西田幾多郎が四中の同窓生だったとは初めて知りました。
 
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 冬の池は薄氷が張っていて、中央の方丈の屋根からときどき雪の塊がばしゃん!と落ちてくる他は、音のない静謐な空間。
 
 
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 正直いって、建物そのものはすっごく無難なモダニズム建築って感じ。辛口ですが、ミース・ファン・デル・ローエの水割りみたいな印象。
ただ、本多の森と水のコラボレーションは悪くなく、やまねこも寒さを(少し)忘れて池に面した回廊で、しばらく冬の空と森の木々、凍りついた水面に見とれていました。
兼六園という人工の自然に目が行きがちですが、金沢の森の静謐な空気にふれられる場所ではないかと思います。あたたかい季節に緑滴る森を映した水面を見るのもいいかもしれません。