ノンフィクション熱、再発

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 先日のボストンテロ事件で、ふと青木冨貴子さんを思い出しました。
 もう10年くらい前に、沢田教一とか一ノ瀬泰造といった戦場カメラマンの関連本がちょっとしたブームになったことがあって、そのときに読んだのが「ライカでグッドバイ-カメラマン沢田教一が撃たれた日」読みだしたら止まらなくなって、最後に著者のプロフィール見たら、なんと大学の先輩じゃあないですか。
やまねこの母校は自由かつマイペースな校風で、かなり個性の強い物書きになった卒業生こそ多けれど、よもや「元『ニューズウィーク日本版』ニューヨーク支局長」なんてキャリアウーマンも輩出していたとは思わなんだ 青木さんは1984年に渡米後、NY在住の作家ピート・ハミル氏と国際結婚されて、日米関係をテーマにしたノンフィクションを出されています。
 確か「731」上梓直後の2006年に、大学のオープンカレッジで青木冨貴子と斎藤美奈子を招いたことがあったのに、青木さんの講演会は用事があって行けなかったんですよね。今思うとすごく惜しいことをしたなあ~。
 
 連休も近いので、図書館で借りてきたのが左側の3冊。(右奥2冊はやまねこ蔵書)
 
①「目撃 アメリカ崩壊」
②「731-石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く」
③「昭和天皇とワシントンを結んだ男 -『パケナム日記』が語る日本占領」
 
 ①は昨日(振替休日)で一気に読了。まあ、911直後の「緊急出版モノ」だからね。
いまは③の「パケナム日記」とロバート・キャパの評伝「血とシャンパン」を併読中。
忙しいときに限って、なぜか重いテーマの本を読みたくなるのは貧乏性、かも?
 
 加古隆「『映像の世紀』メインテーマ パリは燃えているか
 
 
 これにもハマったなあ。NHKスペシャル映像の世紀」シリーズ。
やまねこは、高校の「世界史」の授業で、前史時代に時間を割いた挙句センター試験直前の数回でバタバタと現代史を片づけられた世代。丸暗記で大学受験を切り抜けた後、「映像の世紀」を観たときは「え~~こんな大事な時代をなぜすっ飛ばしたんだ!!」と思いましたよ。
 加古隆の悲愴感あふれるテーマ曲からして、へたな高校教師よりずっと「寝てるんじゃねえ!ちゃんと見ろ!!」的なプレッシャーを感じるし。。
 
 それにしても上の動画、長崎に投下する原爆をセットする場面で、上半身裸の米兵が笑いながら原爆の表面にマジックで落書きしている姿は、日本人には衝撃的ですが、無防備な軽装の彼らは自分たちが扱っている爆弾がいかなるものか知っていたのでしょうか?