オリバナム

イメージ 1
 
 しばらく前からつけている、オリバナム(乳香・フランキンセンス)の香水。
 香りものが好きなので、気分転換にお部屋でエッセンシャルオイルやお香を焚いていますが、体につける香水は人工的な香りのものが多くて、なかなか「これ!」といったものが見つかりませんでした。どっちかというと「攻め」の香りよりは「リラックス」の香りが好きで、理想はウッディ系エッセンシャルオイルの香り。
 
 アロマテラピーやオーガニックコスメで定評あるイギリスの「ニールズヤード・レメディーズ」から出ているだけに、香りはさわやかなウッディ系エッセンシャルオイルそのもの。純度の高いオイルを使っているだけに量産がきかないそうですが。。
 トップノートはライムやピンクジンジャーのさわやかな香りがぱっと立ち上がって、しばらくすると主役のフランキンセンスが静かで上品な香りを奏で、やがてパチュリやミルラなどの繊細なスパイスに移り変わって肌にやさしくなじみます。イメージとしては、朝の森の奥を歩いているような香り、または静かな僧院の石造りの回廊にただようお香の香り。
 
 アンチエイジングや肺への作用があり呼吸を深くするといわれるフランキンセンス
その起源は紀元前40世紀にまで遡り、エジプトの陵墓からミルラとともに副葬品として発掘されています。(ちなみに、ミイラを作るときに使われたことからミルラの語源はミイラなのだそう)
かのクレオパトラも美容に使っていたとか。キリスト教とも関係が深い香りで、キリストが生まれたときに東方の三博士が贈った宝物の中に、乳香(フランキンセンス)が含まれていたことからも、非常に貴重な香料だったことがうかがわれます。
 エッセンシャルオイルには、それぞれストーリーがあるのも素敵ですが、こうしたエピソードを知ると、フランキンセンスというよりはラテン語の「オリバナム」と呼んでみたい気がします。
 
 
イメージ 2
 
 シンプルなボトルも好みだな~。
 先にも書いたように、いわゆる「攻め」「勝負系」の香りではなく、自分のための香りですね。
やまねこはお風呂上がりにフランキンセンスのオイルでデコルテのケアをした後、この香りをシュッと吹きかけています。上品というかちょっとおとなしめなオリエンタル・ノートなので、これからの季節に活躍してくれそうな気がします。