福岡の休日 一日目-④門司レトロ建築&昭和な商店街探訪記

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 夏日の下、早くも泣き始めたソフトクリームをパクついていた やまねこ、突然のモーター音にソフトクリームから目を上げると、さっき渡ってきたばかりの橋が、パッカリ割れて跳ね上がっている!
 この跳ね橋「ブルーウィングもじ」は、第一船溜まりの回遊性を上げるために、一日に何度か橋を上げて船舶が通れるようになっているのだそうです。
 
 
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 鋼鉄の橋がぐんぐん角度を上げていくのを、ぽかんとして見ていた やまねこ、それでもソフトクリームは超速で完食
 
 
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 左側の長い方が「親橋」、短い方が「子橋」。
最大で60度の角度まで跳ね上がった後、再び橋が閉じるまでの所要時間は20分。
ちょっと離れて見たほうが、かえってその大きさが実感できます。
 
 いかにも観光エリアな第一船溜まりを後にして、まちなかへ。
 
 
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出光美術館(門司)
 出光興産創業の地・北九州市からの要請を受けて、平成12年に誕生した美術館。
ぱっと見には新しく見えるハコは、大正期の倉庫を改装したのだそう。
ちょうど企画展の会期中でしたが、九州の陶器ならともかく狩野派花鳥画にはイマイチ食指が動かず、外観のみ鑑賞。
 
 
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 美術館を裏側から見ると、やはり倉庫だったのがわかります。
 
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門司電気通信レトロ館
 大正十三年(1924)に逓信省門司郵便局電話課庁舎として建設されました。門司の最初の鉄筋コンクリートの建物とのことで、モダンな庁舎は当時は非常に注目を集めたそうだけど、いま見てもじゅうぶんモダンだよ!かっこいい!!
 現在は門司電気通信レトロ館として、一階に大正から昭和にかけての電信・電話機の展示コーナーが設置されています。
 
 
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 このカーブがたまんな~~い!!
 
 
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 こういう幾何学的な直線もまた、グッとくるんだよね~~~
NTTっていうより、電電公社って感じ。
 
 
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 駅に戻る途中で見つけた、昭和臭濃厚な商店街。
どうでもいい(かもしれない)けど、これまた昭和なネーミングの美容室の看板、なぜか「美ようしつ」。。
 
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 銀天街商店街。
 日本各地の地方都市で見られるように、ここもシャッターを下ろした店がちらほら。
新潟市の古町商店街なんて、寒風吹きすさぶ文字どおり古い町で、政令指定都市の中心部だなんて思えないもんね。。
 
 
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 一枚前の写真の女の子たちが指さして騒いでいる店の軒先には、ツバメの巣。
やまねこの実家の近所にも、やまねこ幼少の頃より毎年ツバメが子育てしにくる巣があって、学校帰りに下敷きでパタパタ扇ぐと、ヒナたちは親が戻ってきたと勘違いして一生懸命ピィピィ鳴いていたっけ。。この子たちはもうすぐ巣立ちだね。
 
 
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 商店街から枝分かれした細い路地。なにやら怪しいディープな雰囲気が。。
小鹿の心臓を持つ やまねこ、これ以上侵入できませんでした。
 
 
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 きわめつけというか、銀天街の白眉はこのお店。
だいぶ前から休業してるみたいだけど、やまねこが男子だったら一度のぞいてみたかった、かも。。。だって、「平」の字が旧字体なんだよ~~。
 
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 目いっぱい門司を楽しんで、いよいよ福岡市に向かいます。
 門司港駅からは鹿児島本線で小倉まで約12,3分。小倉駅に預けていた荷物を持って、山陽新幹線で博多へ。博多から天神までは地下鉄ですぐ。鉄道各線の乗り換えには慣れているとはいえ、そこは地方だから乗り継ぎに時間がかかり、天神に着くまで一時間半はかかったでしょうか。それでも、出発の前日にPASMOに多めにチャージしておいたおかげで移動がかなりスムーズでした。
 初夏の夕暮れはいつまでも明るく、小倉へ向かう鹿児島本線林芙美子が生まれたとされる小森江にさしかかった頃、大正期のレンガ造りの建屋に鋼鉄の無骨なパイプやボイラーが絡みつき、西日で鈍いオレンジ色に染まった工場が、一瞬車窓に飛び込んでみるまに遠ざかっていきました。