九州への旅 ⑤出島~大浦天主堂~夕あかりのグラバー園
軍艦島クルーズから長崎港へ戻ったのは16時。春の陽は早くも西に傾きかかっています。大波止(おおはと)の電停から歩いて少し行くと、復元された出島が川の対岸に見えてきました・・・が、そこはスルーして大浦天主堂・グラバー園へ。
市電の「石橋」停留所横の橋の上にて。
長崎にはこんな風景があちこちにみられます。よ~く見ると、画面右奥には、日の丸のような水道タンクを乗っけた建物が。知らない街でこういう場所見つけると、うれしくなっちゃいますね。
こじんまりとした教会だったのが意外。
設計はフランス人宣教師・施工は天草の棟梁による大浦天主堂。
狭く急な石段を一歩一歩上がりながら、長崎の教会は権威を強調する威圧感はすこしもなく、おだやかな佇まいをしているのに気がつく。
少女のような無垢なあどけなさをたたえたマリア様。
足元にある三日月みたいなのはなんだろう?
この坂道の途中に切支丹迫害の資料館と、コルベ神父の生涯を紹介する資料室がある。アウシュビッツ強制収容所で、一人の男性の身代わりを申し出て飢餓室で殺されたコルベ神父は、かつて長崎教区の神父としてこの地で福祉活動をしており、遠藤周作の「女の一生」にもその姿が描かれています。
こんなすてきなテラスで毎朝のんびり朝ごはん食べて、夕暮れにはおいしいお酒をうっとりたしなむ(笑)生活してみたいなあ~
グラバー邸。
園内は花ざかりで、木蓮の花が最後の華やぎを見せていました。
黄昏の光が差し込む回廊式テラス。
春の夕暮れ、素敵なご夫婦とすれ違いました。
夕あかりに照らされて。うっとりするような、はかなく美しい春のひととき。
長崎港の夕暮れ。あたたかかったので、海に夕日が黄金の箔を散らしていく様を時がたつのも忘れて眺めていました。
一年に一日でも、こんなひとときが持てたなら。