2014初夏 道央酒呑み紀行・余市「南保留太郎商店」

イメージ 1
 
 新千歳から小樽を経由して余市まで、乗り換えが「順調にいって」、約2時間。
地下鉄で中心部にサクッと移動できる福岡空港に慣れていると、新千歳発空港ライナーが30分に1本程度という本数の少なさに戸惑いますが、私、新千歳からPASMOで改札を通り、そのまま余市まで乗り継いでしまうという失敗をやらかしました
というのも、小樽から余市に向かう函館本線はご覧のようにワンマン運転
余市で現金で精算しなくちゃいけないんですよね。。余市駅にはPASMOをリセット(?)する設備はないので、札幌か小樽に戻った際に申し出てくださいとのこと。
JR九州では2車両の若松線でもPASMOが使えたので・・・うっかりしてました。
 
 
 
 
イメージ 2
 
 さて、気を取り直して(腹ガ減ッテハ戦ガデキヌ)、お昼ごはん。
余市に着いたら絶対行きたかった老舗の燻製屋さん「南保留太郎商店」。
 
 余市に行く前に、詳しい人に「蒸留所に行く前に燻製屋さんに寄ってくる」と話したら、「ああ、あのお店でしょ(ふふっ)」とニヤリとされたので、期待してました。
 ピーティなウイスキーには、やっぱり燻製でしょ!というわけで、「余市」に合いそうな燻製をあれこれ物色。ニシンや甘海老とか鮭リングとか豆腐の燻製、枝豆の燻製なんて物もあります。
 せっかく余市蒸留所まで行くなら、ちょっと足を延ばしてご当地の酒肴も買いたいですよね~~。日本酒だろうと焼酎だろうとウイスキーだろうと、その土地の食べものとともに味わってこそ、本当のおいしさがわかるんじゃないかと思います。
(エラソーに書いてますが、ええ、今回はもろ「酒呑み紀行」ですのよ、ほほほ。。)
 
 
イメージ 3
 
 お店の裏手には燻製小屋(?)が。
 
 
イメージ 4
 
 店舗の横に併設されたレストラン「燻香楼(けむかろう)」
ネーミングセンスが冴えてますね♪
 
イメージ 5
 
 昭和初期の民家を改装した店内は、吹き抜けの空間が心地いい。
 
イメージ 6
 
 
 ランチセットを注文すると最初に運ばれてくるスモークブレンドコーヒー。
もちろんコーヒー豆も燻製。自分で豆を挽いて香りを嗅いでみてくださいと言われて、ふんふんしたら、すっごくいい香り。コーヒーの奥にいぶした樹の香りがします
 
イメージ 7
 
 ランチセットの副菜、燻製野菜のサラダ。野菜かニシンの燻製が選べるのでちょっと迷ったのですが、主菜が肉なので野菜にしてみました。
野菜がつややかで見るからにおいしそうでしょ?ほんのりスモーキーな味わい。
 
イメージ 8
 
 そして主菜の「スモークチキンとベーコンのオレンジソース煮」。
 
イメージ 9
 
 チキンもベーコンも、ちょっとフォークを入れただけでスッと骨から離れるくらい、やわらかく煮込んであります。
 見た目はこってり系かな~と思ったのですが、これが思いのほか、まろやかでさっぱりした味わい。燻製に使用する燻材も、北海道特有のカバ材とナラ材とをブレンドした、おが屑のみにこだわっているのだそうです。
「燻製=いがらっぽい」という先入観をくつがえす、やわらかさにびっくり。
 お料理の一皿一皿がていねいで、作り手の良心を感じさせるお店です。余市駅からタクシーで来たのですが、それだけの価値はありますね~。
 
 
イメージ 10
 
 素朴ながらもっちりした、やさしい風味のパン。 
 
イメージ 11
 
 吹き抜けが開放的な店内。吹き抜け部分は元は民家の二階を一部とっぱらったらしく、建具の跡が残っています。
 お会計のときに厨房に向かって「ごちそうさまでした♪」と声を掛けたら、ご当主の南保氏(なかなか風格のあるオジサマ)が出てこられて、すこしお話しました。
 「『余市』に合うオススメの燻製はなんですか?」という質問には、即答で「ニシンの燻製」と断言されました。(ただし、要冷蔵なので配送手配が必要)
 ふふ、「マイフェイバリット」に合わせてみよう。。
 
(続きは明日以降~~)