2014初夏 ニッカウヰスキー余市蒸留所その2
今回の目的はなんといっても、ウイスキーがどうやって作られているのか、製造工程をこの目で見て知ること、蒸留所限定のお酒を買ってくることの2点♪
最近ではサントリーの輿水精一さん(「響12年」を作られたブレンダ―さん)が本を出されたり、ニッカでもブレンダ―さんが一般消費者向けのイベントに出られたりしてますが、やっぱり百聞は一見にしかず、ですからね~。余市に行くまで、基本的な専門用語も知らなかったし、お店で隣りの席のオジサマが支配人さん相手ににウンチク語っているのを聞きながら内心「ヒョエ~ッ、私、オーダーのしかたも全然知らないんですけど・・・」とドキドキしていたりしたけど、取り越し苦労だったかも。。
上の写真は旧事務所棟。数年前まで使われていたという金庫が展示されてます。
余市の蒸留所は日本離れしているというか、なんだかヨーロッパにいるみたい。
20年くらい昔の「N響アワー」で、当時N響の名誉指揮者だったスウィトナーさんがブラームスの交響曲の練習をしている場面を紹介していたのですが、その中で「ブラームス(ドイツの作曲家)のシンフォニーは北海道をイメージしてください」と言ったとたんにオーケストラの演奏がガラッと変わったのが強く印象に残っています。
旧竹鶴邸。マッサンがリタと暮らした家を移築したもの。石燈籠があったり、エントランスのステンドグラスが町家の格子をデザインしていたりと、和洋折衷のシルバニアファミリーのおうち(←懐かしい!)みたいな、こじんまりした家です。
几帳面な筆跡で綴られたノートの一部。
蒸留所の現場でこんな詳細なノートを取るのは無理だろうから、夜、仕事から帰った後に寝る間も惜しんで書いたのでしょうか。それまでの日本にはなかったウイスキーを、故国で作るのだという情熱が、みっしりと綴られた行間から感じられます。
スコットランドから帰国後、寿屋(のちのサントリー)との10年契約で山崎蒸留所を立ち上げた後、北海道に渡った竹鶴氏が、満を持して作りあげた最初のウイスキー。これと同じボトルが、都内のあるお店のエントランスに展示されています。
立ち飲みながらオーセンティックな雰囲気の有料試飲コーナー。蒸留所でしか扱っていない原酒や珍しいウイスキーがハーフショットながら手頃なお値段で楽しめるので、見学後の無料試飲コーナーはパスしちゃいました。
ここのおじさんと、GW前に一瞬だけ出てあっという間に消えた、限定の「竹鶴21年」の話で静かに(?)盛り上がりました。
阿佐ヶ谷住宅、ついに去年の夏に取り壊されちゃったんですよね。
居心地のいい場所とか人に限って、ある日突然お別れしてしまう・・・(涙)。
懐かしい風景に再会できて、うれしかったです。
蒸留所の敷地内には川が流れていて、秋には鮭の遡上が見られるそうです。
この次は秋に行ってみたい。ドラマが終わったらの話だけど。