2017夏 神秘の湖・田沢湖

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 すっかり溜めてしまった夏の記録をそろそろ書かないと。。

 写真は田沢湖のポスター。ここにも犬っこが♪

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 今年の家族旅行は「涼しくて混んでない所がいい」というテーマで秋田(仙北市)中心に組みました。今年の夏は東北地方は大雨で直前まで警報注意報が出ていたけれど、我々の旅行内はなんとか……もったのかしら。
 二日目に角館を出て田沢湖駅前でレンタカーを借りて出発する頃にはあいにくの雨模様。


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 寒かったしお腹が空いたので、お昼ごはんは田沢湖畔のレストランで。このレストラン、クラフトビール田沢湖ビール」の醸造所が経営しているお店で、すぐ目の前にポットスチルが稼働しているんですよ~。

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 発酵の設備もすぐそこに。
 私は一時期蒸留所巡りをしていて、「マッサン」放映直前の2014年前半にニッカウヰスキー余市・宮城峡蒸留所をおさえ、秋にはサントリーの白州蒸留所に行ったことがあります。そして翌2015年夏の新婚旅行ではとうとうエディンバラ郊外のグレンキンチー蒸留所にまで遠征したっけなあ…。
 ビール工場はまだ見学していないけれど、設備を見る限りでは工程の途中まではウィスキーと共通しているのかな。せっかく目の前にあるなら、説明のプレートくらい掲示しておけばいいのにもったいないなあ~と思いました。


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 目玉メニュー「行者にんにくのソーセージ」。
 これほんとに美味しかった♪相棒が運転しているからビールが飲めないのが残念。でも夜お宿で飲む用に物販コーナーでクラフトビール買っちゃいました。


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 田沢湖畔は湖の輪郭に沿ってうねうねとカーブの続く道で、湖の1/4ほど走らせた地点に御座石神社があります。社務所には一応人がいるんだけど、本堂の賽銭箱の前におじさんが座り込んでいて、ちょっとビビりました。

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 参道から湖を見降ろして。鳥居のすぐ下まで湖岸が迫っています。

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 足元が滑りやすいので超用心して、水際まで2m以上離れて立ったのですが、薄曇りなのに恐いくらいに碧く澄んだ水。
こんなに碧い水面は高千穂峡以来。
これほど碧いのはよほど透明度が高いだけでなくて水深があるんだろうなあ。

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 田沢湖は日本で最深の湖。平均で243m、もっとも深い地点で430m超だとか。
 晴れていたら冒頭のポスターのようにすっきりしたディープブルーが美しいのだろうけど、薄曇りで霧が立ち込めているせいか、独特の雰囲気がありました。

今にも水底から湖の主がすーっと浮かび上がってきそうな…。

碧い水の底に引き込まれていきそうな…。

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 この湖なら辰子姫だろうとネッシーだろうと存在を信じられる気がするのですが、鳥居のあたりはすぐに水深が深くなっているせいか、しばらく佇んでいるとざわざわと異様な気分になるんですよ。生物としての生存本能にスイッチが入ったのでしょうか。
 怖くなって駐車場に戻ったら、さっき賽銭箱の前に座り込んでいたおじさんが雨の降る中傘もささずに呆然自失という態で立ち尽くしていて、およそ普通の精神状態じゃなさそうだったので、怖さ倍増。なんだか目的地も決めずに運転していったらここに着いた、という雰囲気でした。私が見ているのに気がついたおじさんは、他の車から離れた場所に停めていた軽に乗り込んで出て行ったけれど(それも妙にゆっくりな速度で)、この時点で私はもう限界。それなのに相棒は「ちょっとトイレ行ってくるからここで待っててね~」だって。もう!!!
 

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 とにかく、たつこ像までは行こうということでさらに走ることしばし。たつこ像はちょうど湖の対岸側の比較的浅い地点で、水かさが増した湖面に浮かぶように佇んでいました。
 大川美術館でブロンズの試作品を観たときは「金ぴかの像なんて悪趣味ね~」と思っていたけど、こんな天気や冬場は金色じゃないと暗く沈んで見えるのでしょうね。

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 この角度で車道側から見ると、コペンハーゲンの人魚姫像に雰囲気が似ていますね。湖面に浮かび上がった伝説の乙女、もしかしたら霧の立ち込める日の方が美しいのかも。

 後で知ったことだけど、田沢湖は7月の大雨土砂災害で車道が一部崩落していて、片側交互通行まで復旧したのはほんと直前でした。例の御座石神社の手前が派手に崩落している画像を見て改めてゾ~ッとしました。下の現場画像は、8枚目の画像の右端にチラッと写っている箇所ですね。事前確認の重要性を痛感させられた一件でした。

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