「ダイヤルM」(1998)

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 「映画からファッションを学べ」などと言いますが、最近は全然見る時間が取れない。。
 『ダイヤルM』(1998)はタイトル通り、『ダイヤルMを廻せ』(1954)のリメイク版で、映画の出来そのものは正直いって大したことないのですが、グウィネス・パルトロウのファッションが好きで廉価版DVDを持っています。20年近く前の映画なので、携帯電話が普及していなくて不倫相手への連絡もれが発生したりしますが(笑)、ファッション映画としてはまだまだ楽しめます。
 破産した実業家の夫をマイケル・ダグラス、その妻で資産家の一人娘をグウィネス、妻の愛人をヴィゴ・モーテンセンが演じています。

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 リメイク版では、グウィネスは国連にお勤めという設定なので、オフィスファッションが出てくるのですが、このシャツスタイル、素敵。

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 こういうスーツの着かた(右ね)は、日本人ではすくなくとも30代以上じゃないと決まらないだろうなあ~。童顔の日本人女性に赤い口紅は年齢が必要だし、二連のパールも淡水パールか質のいいフェイクにしておいたほうがいいかも。
(ちなみにジャクリーヌ・ケネディの3連パールのチョーカーはフェイクだそうです)

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 こういうスカーフの使い方、ぜひ取り入れたいなあ~。
 売れない画家の愛人役は、『ロード・オブ・ザ・リング』でブレイクする前のヴィゴ・モーテンセン
 当時のグウィネスは波に乗っていて、『スライディング・ドア』とか『恋におちたシェイクスピア』の撮影も同年。ジュリー・クリスティもそうだったけど、いい仕事している時期の女優さんって、本当に輝きが違うよね。ほんの2~3年違っても雰囲気が変わってしまうのには驚かされます。

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 開きの深いVネックカーディガンをそのまま1枚で着ちゃうのは、国連ではアリかもしれませんが(?)、日本のオフィスでは襟ぐり浅目にしとかないとマズイでしょう。骨格がストレートタイプの女性限定のおしゃれですね。この映画、ヒロインが殺されかけたショックで休職するので、後半から素敵なニットスタイルが次から次へと出てきます。殺されそうになってもおしゃれできるメンタルがすごいけど(笑)、ウェーブタイプ骨格の私にはそのままでは真似できないのが残念。。
 ニューヨークの富裕層が舞台とはいえ、トランプさんちとは別系統のお金持ちですね。ユダヤアメリカ人と思われるヒロインが移民の画家を愛人にしているという設定なのだけど、彼女のなかではマックス・エルンストと結婚したペギー・グッゲンハイムが憧れだったのかな~と思わせる節があるのも面白い。
 シンプルリッチなスタイルが好きな人にとっては、グウィネス着せ替え映画として楽しめると思います♪