山猫ピクルス

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 暦はついに三月に…。
 例年、繁忙期(三月~GW明け迄)の夕食づくりは、栄養と時短の両立を可能な限りはかりたいところ…。食材配達サービスも検討したけれど、すぐ近所にスーパーで数日分まとめ買いすればいいだけだしね。
 最近、(家庭における)料理上手とは料理技術が高くてレパートリーの多い人、というよりは、冷蔵庫の廃棄率を限りなく0に近いくらい、「ある物だけ」で臨機応変に作れる人のことじゃないかと思う。特に野菜が高騰している昨今、廃棄率の低さ――昔でいうところの「始末」な感覚は間違いなく料理上手の条件といっていいだろう。私はといえば、駆け出し主婦の頃は、気がついたら手遅れな食材を捨てるたびに罪悪感を感じていたけれど、土井さんの本で味噌汁の万能選手ぶりを知ってから、だいぶ廃棄率が下がったと思う。(そういえば『きょうの料理』テキストのレギュラーメンバーは関西の方が多いけれど、偶然かな?)

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 疲れが溜まりやすいこの季節、酢の物がむしょうに食べたくなってピクルスをよく作る。
 先日、雑貨屋さんで「金沢ピクルス」を見かけて、こんな小さい瓶で600円?なんて、我が家なら一瞬でペロリだろうな~この内容なら私でも作れそう…と思って、同じ具材で作ってみた。野菜の切り方は「金沢」の方がずっとお上品だけど。
「山猫ピクルス」は、見た目ははっきりいってロシアのオバチャン主婦がダーチャで一気呵成に作ったような代物。でも一応、白ワインビネガーとか鷹の爪、ローレル、黒胡椒(ホール)を使ってるので、美味しいはず。
 疲れて帰宅した後、一汁一菜(ごはんは別)を作るのが精一杯であともう一品欲しいときに、このての常備菜は重宝する。
蓮根のバルサミコビネガー炒め、ミニトマトのマリネ、人参とさやいんげん胡麻和え、かぼちゃと油揚げの煮物など。
でも、やっぱり手間がかからないという点でピクルスの出番が一番多いかも。。
 チャッチャと作れて日持ちのする野菜の常備菜さえあれば、「ごめん今日のごはんは勘弁して~」とメールする晩でも、ちょっと安心できるしね。