美女の薬入れ
2016年の「ボッティチェリ展」で買った、飴ちゃんのケース。
『美しきシモネッタの肖像』(丸紅コレクション)。
しかし、美女薄命という言葉どおり、23歳の若さで肺結核で亡くなってしまったとか…。
そのシモネッタの飴ちゃんケース、薬入れにぴったり!
私は初冬や春先になると必ず咳喘息にかかるので、出先でも何種類もの薬やトローチを服用しています。
市販のピルケースは包装を剥いて収納するタイプが多くて、成分の変化が心配だけど、これなら包装のまま入ります。
それに、ゲホゲホ咳込んでる美女にふさわしいでしょ?(爆)
きれいなケースに薬を入れておけば飲み忘れないので、おかげでほぼ8割治りました。
ルネサンス期絵画は公開時間が他のコーナーと違っていた記憶があります。
『ヴィーナスとマルス』
「愛」の前に「力(戦争)」が屈服する様子を、若々しく官能的な男女の姿で表しているとか…。(寝室に飾られていたというあたり、ダブルミーニングな絵ですね)
展示室の様子。ボッティチェリが(日本の美術展からは想像もできない)密度で並んでいるのは壮観です。
昔、知り合いの演奏家が「ヨーロッパに行く機会があったら是非美術館に行くといいよ」とおっしゃっていた理由がよくわかりました。学生時代のうちに行けばよかった~~!!
当時の衣装入れ。フィレンツェの富を感じさせます。
そういや、塩野七生『愛の年代記』に、人妻と不義密通した若者が、夫の帰宅に慌てて衣装入れに隠れてトンデモナイ目に遭う短編小説があったなあ。こんな立派な衣装入れなら実際にその用途でも使われたかも…なんて思ったのでした。