バイカラーパンプス

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 この夏のセールではスカートを1枚買うだけにとどめ、その代わりプロパーでこれぞと思ったものを買いました。

 そのひとつが、銀座かねまつのバイカラーパンプス。
 写真は銀座本店限定カラーのもの。最近、かねまつはこのてのスクエアバックルを出していて、私も黒エナメルのフラットシューズを持っている。
 シックで使いやすそうな色だな~と思ってみていたら、男性の店員さんがこそっと
「ここだけの話ですが、このバイカラー(2色づかい)、シャネル風を意識しています」
と言うが、いや、別に声を潜めなくても見ればわかるし(笑)
「それにフォルムはロジェ・ヴィヴィエ入ってるでしょ」
と返したら、ニガニガ笑い。

 シャネルのようなラグジュアリーブランドには縁がない私でも、オートクチュール展や昔の映画は好きで時々観ている。
ベージュ×ブラックのバイカラーは、シャネルの代名詞といっていいほど。

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         ボッカチオ’70」(1962)

 シャネルを愛好していたことで有名なロミー・シュナイダー。ちなみに「ボッカチオ’70」の監督はヴィスコンティ
 

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       去年マリエンバートで」(1961

 だいぶ前にこのブログで取り上げたことのあるこの映画でも、シャネルが衣装を担当していて、デルフィーヌ・セイリグがブラックドレスにバイカラーパンプスを履いたままベッドで寝転がっている姿が、「ボッカチオ’70」のロミー・シュナイダーそのままでびっくりした。
 同時期の作品なので、ヴィスコンティが意識して取り入れたのだろうか。ヒロインがシャネルを着たまま寝そべることができる階級であることを表してはいるのだろけど。

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 ドヌーヴは「昼顔」でもロジェ・ヴィヴィエを使っていたけど、膝から下の脚線が当時とあまり変わっていないように見えるのがさすが!

 こうしてみると、かねまつが両者のいいとこ取りを意識したデザインを出しているのがわかりますな~。
これはこれで褒められる靴には違いないし、素敵だと思う。
なにより、やまねこのお給料で買えるのはありがたい。
…が、いつかは本家のバイカラーパンプスが欲しい…とも思ったのでした。(どこで履くんだ~~!!)