長岡巾着

イメージ 1

 実家から送ってもらった長岡野菜「巾着なす」。
全国的にも類似の品種がない、長岡独特のなすで、夏に帰省した時は「これは絶対食べていってほしいから」と食卓に並ぶ郷土野菜だ。
 新潟県のなすの作付面積は全国1位(2004年度)にもかかわらず、出荷量は全国21位(同上)で、つまりほとんどを地元で消費してしまう。初めて知った…。
 枝豆に関しては、大型のサラダボウルてんこ盛りが新潟の家庭での一食分相当で、上京して居酒屋で枝豆を頼んだときに「こんなの一人分にもならない!」と驚いたけど、新潟県人てなすも結構食べてるんですね。確かに、我が家の冷蔵庫にもなすが常駐してますな。

イメージ 2

 巾着なす、その名前の通り、巾着の形をしています。大きさも破格で、だいたい300~350gほど。
 調べたところ、この長岡巾着は長岡市中島地区(信濃川流域)で栽培されていて、水を一切やらずに育てることでこの品種本来のうまみを引き出しているのだそう。(本来なすは乾燥に弱いので水をたくさんやらなくてはいけない)
 だからご覧のように実が固く締まってずっしりと重く、煮崩れしにくく、長岡の夏の郷土料理「蒸(む)かしなす」として食されている。

イメージ 3

 母から「むかしなす」のレシピを聞いて作ってみました!

【長岡むかしなす】
①皮をむいて半分に切り、アク抜きする。
②蒸し器に(蒸気が出てから)ナスを入れて、竹串が通るまで蒸かす。
③冷めないうちに味の素を軽くふって、冷蔵庫で冷やす
④しょうが醤油でいただきまっす。

 すごく簡単に書いているけど、これが本当に手ごわいなすで、「竹串が通るまで」蒸かすのに約17分!それだけ蒸かしても煮崩れずに実がみっしり。二人で半分こしてもかなり腹保ちするボリュームだった。こういうなすは、お上品に薄切りするよりガブッと食感を楽しみたい。
 ビールでもいいけど、ここはやはり長岡の地酒で。近所のスーパーには吉乃川しかなかったけど、個人的には越乃景虎の方が合うと思います。