2013夏の九州旅行 ②高千穂峡~高千穂神社

 先にも書いたように、車を運転できないやまねこは公共交通機関に頼っての移動となったのですが、観光案内所の地図を見ると、高千穂にはガイドブックには載っていないような古代神話や謡曲にちなんだ場所の宝庫なんですね~。このときばかりはペーパードライバー教習受けておけばよかった!とちょっと後悔。
 
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  森の中をちょっと歩くだけで、巨神が空に向かって指を伸ばしたような大樹が。
 
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 思わず飛び込みたくなるような、翡翠色の淵も!
 
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 そして、高千穂峡!左手奥に見えるのは真名井の滝。天安河原ほどの感動はなかったけど、この風景を前にしたときは旅気分上々に。
 残念ながらボートを漕いでくれるような屈強なSPは同行していなかったので(笑)、崖の上の遊歩道(なんとバリアフリー!)をとことこ歩いていきました。噂に聞いていたような混雑はなくマイペースでお散歩できましたよ。
 
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 阿蘇の火山活動によって約12万年前と9万年前に噴出した火砕流堆積物が五ケ瀬川の浸食作用によってV字型峡谷となったという高千穂峡
 川の流れの形に何層にもえぐれた岩は大自然が生み出した彫刻そのもの!
川に落ちる滝のような岩は、柱状節理というのだそうです。
 
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 遊歩道脇の断崖。崩落防止のアンカーが打たれているのがわかります。
高千穂の断崖は高いところで100m、平均80mの高さなのだそう。
 
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 真名井の滝とは逆方向、高千穂山峡を望む。
手前の岩は、伝説の鬼八が投げたという「鬼八の力石」。阿蘇の噴火で飛んできたのかな。その大きさが想像できるでしょうか?
 
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 柱状節理でできた断崖「仙人の屏風岩」。
 手前の女の子3人組のボート、腕力が足りないのか途中で漕げなくなっていたけど、無事だったのでしょうか・・・?
 
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 高千穂三橋に向かって歩くにつれ、眼下の断崖が形を変えて展開していくのが楽しめます。なんだか鬼や平家の落人の隠れ家のような洞窟ですね~!
 
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 甌穴(おうけつ・ポットホール)。
 wikipedeiaによると、「河底や河岸の表面が硬い場合、表面に割れ目などの弱い部分があるとそこが水流による浸食のためにくぼみとなる。このくぼみの中に礫が入ると渦流によってその礫が回転し丸みを帯びた円形の穴に拡大する。その後川底が侵食の影響で下がり、甌穴のできた場所は水面より高くなる。その結果、甌穴が地表に見られるようになる。」とのこと。甌穴は、昔その場所を川が流れていたことを示す、重要な手がかりとなるのだそうです。
 この写真を撮るのは結構ヒヤヒヤものでした(ゆうに30mの深さはあったかも)
いったいどれほど大きな礫がこの岩を抉ったのでしょうね?
 
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 だいぶ前に読んだ中谷美紀のエッセイの中で、「おーいお茶」の高千穂ロケの際に某蕎麦屋で食べた、五ケ瀬川で獲れる天然ウナギの白焼きがとても美味しかったというくだりを憶えていて、くだんのお店を調べておいたのだけど、このご時勢では時価の天然ウナギなんて手が出ないな~と断念。。
 こんなきれいな川で育ったウナギや川魚ならさぞかし美味しいだろうなあ。せめて岩魚の塩焼でも食べておけばよかった!!
 
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 高千穂三橋からは遊歩道で高千穂神社の裏手に抜けられます。
 タクシーの運転手さんからは女の人一人ではやめておいたほうがいいと言われていたものの、ちょうど女の子三人組のグループがいたので便乗。確かに600mほどの鬱蒼とした道中、すれ違ったのは一組だけだったので、遠回りでもUターンして車道を歩いて行った方がよかったかも。
 天岩戸や峡を見た後だったせいか、高千穂神社は意外と普通のお社に見える。。
ここの神楽殿で観光夜神楽が観られるというので、ひとまずお宿に戻りました。