よしなし事を・・・

今月の中旬ごろから、来月末までは年間で一番忙しい時期にあたり
いつもは のん気なだけが取り柄の私も、さすがにオツカレモードで
「薔薇」の使用量がだんだん増えてきたこの頃・・・。
能楽堂or美術館で薔薇の匂いをプンプンさせてる人がいたら、たぶん私です(笑)

そんなわけ(?)で、心に移り行くよしなし小ネタを、そこはかとなく書きつらねてみました。

某月某日
未見のお流儀の舞台を観ようと、主催元(能楽師宅)にお電話。
出演者に直接チケットを申し込む購入形態は、たぶん伝統芸能ならではでしょうね。

※注&追記
お能のチケットは基本的には能楽堂で買えますが、
会によっては 能楽師個人の連絡先を窓口に指定しているケースもあります。
このへんは、お客のほとんどがお弟子という、伝統芸能特有の事情によるのかも。

できればメールにしたかったのですが、あいにく電話&FAXのみの窓口で
電話に出られたのは案の定、ご年配の方のようでした。ちと緊張・・・。
その翌日、さっそく送られてきた封筒には源氏物語の切手が。
しかも、みやびな一筆箋に丁寧なご挨拶がでしたためられていたのには感じ入りました。
きっと電話の後すぐに筆を執られたのでしょう。
切手と一筆箋のセレクトといい筆跡といい、濃やかな心づかいが感じられ
まだ先の舞台ですが、デッドヒートな日々を乗りきれそうな気がしてきました。
こういうことは、お仕事とはいえ日頃から心がけてなければ ぱっとできることではなく、
伝統芸能とかいう以前に、その方ご自身の人柄というか教養が現れるのかもしれません。
私も見習わなくては・・・と思ったことでした。