なぜそうなる?

YOMIURIオンラインの女性向け掲示板「発言小町」て、たまーに見てる分には結構面白い。

この掲示板の最大の特徴は、
投稿した内容を管理サイドが事前に「検閲」してから掲載する点。
したがって某巨大掲示板のように「荒れる」ことがあまりない代わり、
どれも似たような、偏った意見ばかりというシュールな展開になることもしばしば。

最近は季節柄「結婚式・披露宴」関係のトピックが多いけれど、
毎回驚かされるのは、結婚式での些細な行き違いで友人関係が壊れる人が多いこと。

ご祝儀の金額の多少で「絶縁」する人。
ゲストのドレスの色がどうのこうのと文句をつける人。
相手のミスに「立腹して料理に一切手をつけなかった」と豪語する人。
自分で依頼しておきながら「立会人が美人すぎて目立っていた」とグチる花嫁。
姉の結婚式で、花嫁が嫌がっているのに「白の振袖」を着たがる妹。
「幼児連れゲストは来るな」だの「料理の内容がお粗末だった」だの……。

とにかくスゴイ人が多くて、これぞ百鬼夜行状態。

極めつけは、「結婚式は人間関係清算の場」という発言。こ、怖すぎる。
(そうだ、絶縁しちゃいなさいよ、というレスが多いのにこれまた唖然)

いやはや、双方そんなに相手に気遣いを要求するんじゃ、人間関係が持たないよ。
っていうか、祝う気持ちが一番じゃないの?!
と言いたくもなるけれど、そもそも何ゆえ結婚(式)にそこまで命かけちゃうのか。

社会学者の山田昌弘が「結婚の社会学 未婚化・晩婚化はつづくのか」で、
「女性にとって結婚は『生まれ変わり』のチャンスなのだ」
といった意味のことを書いていたが、
先の「結婚式は人間関係清算の場」と言い切る人なんか、まさにその典型かもしれない。
今どき、「結婚したら生まれ変わって別の人生やり直せる」という
他力本願な思考自体もどうかと思うけど。(とゆーか、そんな人いるんですか)
結婚情報誌なんかのメディアも「結婚式=人生最良の日」なんてイメージを煽るから、
招く方も招かれる方も
「人生最良の日なのに(来て「あげた」のに)、何なのあの人は!」
なんてことになるのかも。

せんじ詰めれば、「みんな自分のことしか見ていない」ということになるのかな。

それにしても、こんなもん一通り見てしまうと、
「もしや、あのとき自分も相手に何か言われてたんじゃあ……」
と不安にかられるではないか。
だったら見なきゃいいのに、ツイツイ見てしまう、そんな私もコマッチャー。

恐ろしや、恐ろしや。