N饗定期公演(Aプログラム)

更新が遅れてしまったけど、昨日は雨の中、渋谷のNHKホールへ。

8月末でアシュケナージが契約満了を迎え、今月が音楽監督としての最後の定期公演。
そのためか珍しく(失礼!)満員御礼。
曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲(ピアノ:清水和音
    チャイコフスキー交響曲「マンフレッド」

前半のラフマニノフは涼やかで抒情的な好演奏。
冒頭の片手でのピアノ、うっとり聴きつつ
「まさかこのままずーーっと片手で弾くのでは?!」
焦らせてくれたのも楽しかったです。

後半のチャイコフスキー、……N饗の皆さんゴメンナサイ、3楽章から半分寝てました。
何年も公演を聴いていると、ときどき
「今日はシンドそうだナ」
「私もピッコロの席に座って、吹くマネでいいから(ジャマだ)参加したいっ!」
と「伝わってくる」演奏がありますが、後で楽員さんのHP見ると評価が一致してることが比較的多いです。「マンフレッド」は前者かなー。

しかもこの曲、解説自体がすっごくわかりづらいです。たとえば、

バラキレフは長くロシア音楽会に君臨した。4歳若いピョートル・イリイチ・チャイコフスキーも彼に一目おき、<ロメオとジュリエット(初版)>(1869)は創作から初演まで、年長者への絶対服従の成果ともいえる。バラキレフは一時音楽会から退いたが、復帰間もない1882年秋、「マンフレッド」(バイロン原作/1817)を彼(チャイコフスキー)に勧める。(以下略)」

「この交響曲は長大なためかあまり演奏されないが、キュイが評価した数少ないチャイコフスキー作品である。(以下略)」

これだけ長々と書かれてるバラキレフって誰?キュイって誰なのさっ?!
そもそもバイロンの原作がどんな内容かわからないぜ。
これじゃあ、「曲の内容をイメージする」聴き方は無理です。
なんか読者がバックグラウンドを知っていることを前提に書かれているせいか、
すっごく読みづらい。
もし関係者の方がこの駄文を目にされましたら、
オーディエンスが全員クラシックおたくなわけないんだから、
わかりやすい解説をお願いします。