私の「嵯峨野明月記」-白い方丈-

イメージ 1

たった半日の嵯峨野めぐりで長文の記事3本・・・そろそろ終わりですのでご容赦を(^_^;A

念仏寺から清涼寺までは下り坂なので、意外と楽に歩いて行けます。
門を入ってすぐの建物で、なにか華やいだ気配がしたのでなにげなく目をやったら
若い男の人が二人、開け放した二階で扇を手に舞っている。
狂言の動きに似てるな~と思ったけど、東京で観る狂言より派手な感じです。
しばらく観ていたら、子どもが扇や刀を持って出てきたので、通りかかったオジサンに
「あれは何ですか」と聞いたら「壬生狂言です。明日ここで舞台があるんですよ」とのこと。
写真のように二階部分が能舞台の形をしていて、下の広場が見所になるそうです。
ちなみに、清涼寺は「百万」で物狂いの母親がわが子に再会できた場所としても有名だし
もともと源融の別荘跡に建てられたお寺なのだそうです。
別に「謡曲史跡めぐり」を狙ったワケじゃないけど、さすが京都!!

ここでさすがに疲れたので、タクシーで龍安寺へ。
前日の晩、先斗町に連れていってくれた知人から「仁和寺もオススメ」と言われたけど、
いくらなんでもそれはムリなのでショートカットいたしました。
イメージ 2

龍安寺は、なんといっても方丈の前庭、いわゆる石庭が有名。
数年前のサントリーのCMで、石庭を背景にヨーヨー・マがチェロを弾く映像が印象的でした。
大小に石の配列や形状の見え方は、観る人のそのときの心のありようを映し出すのだとか。
長い廊下を少しずつ移動しながら石の表情を追っていって、
これってインスタレーション・アートの走りでは?と思いました。
場所や空間全体を作品として鑑賞させる芸術として、国内では金沢21美や直島が有名ですが
15世紀末の日本に禅寺の庭という形で、すでに存在していたのですね。スゲー前衛。
上の写真は、なんとなく気になって撮った配列です。さて私の心のありようは・・・?

石庭観て、つくばい観て方丈を出るともう出口案内ですが・・・
時間が許せば庫裡やお庭をゆっくり散策されるのをオススメいたします。

それにしても、京都観光って拝観料が馬鹿にならないのねー・・・・・・。