N響 癒しのコンサート

今月も忙しい~とひいひい言ってた割には、
能楽堂やコンサートホールを飛び回っていた一ヶ月間でした。
出張先からそのまま、「竹雪」日和(笑)の金沢に飛んだりもしましたしねえ・・・。

さて、帰省の記事の後になってしまいましたが、
26日(金)に今年聴き納めのコンサートに行ってきました。


☆第3回 N響癒しのコンサート in 慶応義塾大学病院
ドビュッシー  亜麻色の髪の乙女
フォーレ    シシリエンヌ
ドニゼッティ  ソナタ
バッハ・グノー アヴェ・マリア
ルトワフスキ  3つの断章より
アルベニス   タンゴ
山田 耕作   ペチカ
長野民謡    木曽節
アンコール「からたちの花」「ペチカ」

フルート :細川 順三
ハープ  :早川 りさこ
(※12月26日(金)慶應大学病院


慶應病院に確認したところ、「関係者じゃなくてもOK」とのこと。おぉ太っ腹~!
そんなわけで、パジャマ姿や点滴を挿した患者さんや病院スタッフと一緒に音楽鑑賞、
という生まれて初めての経験をしてきました。

さて、ミニコンサートの割には頭数の多かった挨拶のあと、コンサートの始まり始まり。
細川さん、なんとサンタの帽子をかぶって登場!(^m^;)
ちょうど一日遅いクリスマスというわけでオープニングは「きよしこの夜」。
病院にフルートとハープって、ぴったりな組み合わせですね。
意外にも(失礼!)、器楽曲風にアレンジした「ペチカ」「木曾節」がよかったです♪
木曾節は、民謡の泥臭さを抜いたスマートな木曾節なんだけど、
シャポシュニコフのソナタを思わせる、ロシアンテイストで幻想的な演奏。
初夏の山、緑の梢を吹き抜けていくやわらかな風~・・・ってイメージでしょうか。
木の笛のやわらかい響きと、ハープのきりっとした響きが織りなす、さわやかな好演でした。

コンサートは1時間ほどの短いものでしたが、そこはやはり病院。
入院患者さんの中には、呼吸の苦しそうな方や中座しなくちゃいけない方もいたりして
演奏の環境としてはちょっと大変だったかもしれません。
でも、お隣のおじさんの表情がだんだん明るくなっていったのが印象的。
細川さんと早川さんのコンサートトークも、じかに語りかけてくる感じで
楽器の話や常任指揮者のエピソードをまじえて、ほんわかとしたいいコンサートでした。



この日は東京でも寒風の吹きすさぶ一日で、
病院の11階の窓からは富士山がくっきり見えました。








以下、すごく蛇足なんだけど、エレベーターを降りようとしたら
向井万起男さん(向井千秋さんのご主人)が順番待ちしていてビックリ!
考えてみれば(考えなくても)、マキオちゃんはここの病理学の先生なんだから当たり前か。