佐渡の能舞台

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昨年の秋、父が佐渡に行った折に撮影した写真を紹介します。
上の写真は諏訪神社能舞台(両津市)。

佐渡には全国の能舞台の1/3が集まっているといわれています。
江戸から明治期にかけては200棟ほどあったとのこと。現存する舞台は30棟程度。
佐渡といえば、世阿弥の流刑の地として有名ですが、別に世阿弥との直接的な関係はないようで、江戸時代に佐渡奉行能楽師を連れてきたのが始まりだったとのこと。
当時、佐渡では能舞台を寄進することが流行ったらしく、盛んに奉納舞が行われたのだそう。
これって、佐渡の面積と人口(67,000人規模)を考えるとちょっとスゴイ数字ですが
実際に定期的な演能に使われている能舞台は8棟で、ほとんどは氏子の寄進でかろうじて維持しているか、放置されているかだそうです。

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諏訪神社能舞台の鏡板。
旭日と熊笹(?)が描かれています。

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本間家能舞台
能楽堂(屋内型能舞台)での演能がメインとなった現在では、屋外型の能舞台、しかも建具を閉めた姿を目にすること自体珍しいかも。