松風の香

このところ、金沢の黒田香舗で買ってきた「松風」というお香を焚いています。
去年、白檀香「ことじ」をお盆用に買って帰ったら好評で今年も買いましたが、自分用にもほしくなって。
漢方薬が入っているとのことで、白檀よりは甘さ控えめの、静かな香りのお香です。
もちろん、「松風」という名前に惹かれたからでもあるのですが。
 
はじめてこの曲を観たとき、一人の男の愛をともに受けた松風と村雨の姉妹は、ひとりの女性のアンビバレント(ambivalent)な内面を、二人の女性の姿で具現化したのではないかという印象を受けました。
恋の記憶の中にひたすら生きる情熱的な松風と、執心の罪を悟ったかのように冷静な村雨
恋をしたとき、二人のどちらが強く現れるかは、本人の性格と恋の相手によるんじゃないかと思うけれど。