筋トレ始めました
開腹手術からもうすぐ3ヶ月。もともとリモートワークで運動量が減っていたところに、手術後しばらく腹筋を使えなかったことも重なって、さすがにマズイことになってきた。
現在は週6日自炊しており、揚げ物はめったに食べないし、お菓子やお酒もあまり口にしていないのに、先日の人間ドックでは昨年対比プラス2㎏近く体重が増えていた。
もっとマズイのは体型の緩み。食事に気をつけているから辛うじて服のサイズは維持しているけれど、このまま食欲の秋を迎えてひと冬過ごしたら恐ろしいことになりそう!30代で時々やっていた置き換えダイエットや糖質制限は年齢的に代謝が下がるだけなので、筋トレ始めようと決心した。
地元にはジムが数件、パーソナルトレーニングのスタジオもあって、よくチラシが投函されているけれど、このご時勢、さすがに通う気になれない。
書店に行ったら筋トレ関連本が平積みになっていて、危機感を覚えている人の多さを物語っている。ネットで調べて、口コミ評価が高かった本を選んでみた。
ひと通り読んだところ、ダンベルとヨガマット、バランスボールが必要だという。
三日坊主になってトレーニンググッズが部屋に転がっている事態は避けたいし(←早くも逃げの姿勢か)、バランスボールを使うメニューは少ないので、ひとまず2㎏のダンベルと厚さ8㎜のヨガマットを密林に注文した。つい先日、プライム会員にお試し登録したばかりなのでさっそくお急ぎ便を利用する。密林の思うつぼである。
やせ筋トレ本では一週間のメニューも提案していて、まずは基本のワイドスクワットに挑戦。上半身をぐらつかせないよう両手を左右に伸ばし、ふと見た鏡の中には土俵入りしている朝青龍がいた(笑)。思っていた以上に負荷の高いワークで、足の裏、お尻がみるみる汗ばんでくる。ヨガマットは絶対必要ですね。ラグの上では滑って力が入らないだろう。
経験者によると、効果を実感できるまで少なくとも1カ月半はかかるそうなので、さらなる食事の見直しと並行して続けていくつもり…。とにかく冬のスーツを買い替えずに済ませるのが今の目標である。
大川美術館へ
お盆休み中、大川美術館(桐生市)まで行ってきた。
大川は去年11月の松本竣介展「街歩きの時間」以来だから9か月ぶり。美術館を訪れるのは、1月31日に東京都美術館のハマスホイ展に行って以来だから、実にほぼ7か月ぶりだ。こんなにも長く美術館に足を運べなくなるとは思ってもみなかった。
Go Toトラベルから東京都が除外されたり、帰省による感染拡大が懸念されている折だったが、私たち二人は毎日検温しており、関東圏内の日帰りドライブならリスクは低いだろうと判断した。念のため、事前に現地情報を確認の上で出かけた。
いざ関越自動車道に入ると、もう越境ナンバーだらけ。長岡ナンバーはもちろん、姫路、岡山、熊本ナンバーまでいる!みんな公共交通機関を避けて移動しているのだ。
それなりの渋滞で、この日の最高気温は37℃。車内の冷房があまり感じられないくらいの暑さなので、バイクの人たちは大丈夫だろうかと気になる。花園ICを過ぎたら道が空いたので、首都圏ナンバーの車は近場の秩父、長瀞に向かったのだろう。
桐生市内に入ってからは勝手知ったる道だけど、初めて訪れた夫は水道山の急勾配に「え~っ嘘でしょー?!」と驚いていた。
クラウドファンディングで再現された竣介のアトリエは、ご遺族の厚意で来年3月下旬まで公開が延長されていた。いっそこのまま常設展示にしちゃえばいいのに。
大川美術館の顔といえる『街』はいちばん好きな作品だけど、何度も通って観ているうちに最初は気づかなかったディティールを発見することで、もう決して新たに描きこまれることのないはずの絵に、私の記憶の痕跡が刻み込まれていくような気がしている。
たとえば遠景にはカフェかレストランのテラス席でテーブルを囲んで談笑している男女がいるけれど、手前の群像を挟んだ反対側には軍隊が小さく線描だけで描かれている。この絵が描かれたのは大戦の狭間の短い繁栄期。鋭敏な画家の眼が、華やかなモダン都市・東京の陰に戦争の予兆を見逃さなかったことがわかる。
コレクション展示は毎回少しずつ変えており、ルドンのエッチング『悪の華』シリーズとオノサト・トシノブの作品が数点出ていたのが今回の収穫だろうか。オノサト・トシノブは後日、東京国立近代美術館と東京都現代美術館のコレクション展とあわせて網羅的に観ることができたので、美術館におけるコレクション展の重要性を改めて実感した次第。
ルドンはたしか数年前に三菱一号館で展示されていたけれど、日本では目にする機会は少ないから、『悪の華』を観た瞬間につい「おお~ルドン持ってるのか~~」とつぶやいてしまった。
企画展は桐生出身の新井淳一の個展『テキスタイル・プランナー 新井淳一の仕事』展で、寄託作品約120点以上のさまざまなテキスタイルが展示されていた。
これが意外に面白かった。ジャカード織は工程ごとに分業化されていてコストが嵩むのだけど、新井は職人たちと金に糸目をつけず「遊んだ」という。ウールのジャカード織など舞台装置かと思うようなドラマティックな作品で、イサム・ノグチの彫刻と空間的にマッチしていた。
テキスタイルというと、私は柚木沙三郎のような型染(平面)作品しか知らなかったけれど、中井淳一の作品は素材の特性を立体的に抽出した作風が特徴で、観ているうちに「繊維は構造物だ」という概念がアップデートされていくようだ。
また、ポリエステルに高温を加えるとシワの形状が残る特性を利用した作品や、アルミ(だったかな?)などの加工を施した作品は彫刻のようで、ここまでくるとほぼ化学。
収蔵庫でどうやって保管しているのだろう?
大川美術館では、今年度は広島市現代美術館とコレクションの相互貸出展示をしており、10月以降に広島所蔵の靉光、年明けに丸木俊の作品展を予定しているとのこと。
できれば年内に靉光展も観に行きたい。
Diorのオンラインショップ
ディオールが公式オンラインショップを開設していることを知ったので、ファンデーションとお直し用のパウダーを注文してみた。
段ボールを開けると素敵なラッピングがしてあって、過剰包装だと思いつつ、ちょっと気持ちが上がる。
私は買いたいものをほぼ決めておくタイプで、コロナ以前からデパートの化粧品カウンターの接客が無駄に長いのにうんざりしていたので、オンラインショップ(それも公式)の存在はありがたい。
私の必需品、フォーエバースキングロウとお直し用パウダー。
フォーエバーシリーズは薄づきでもカバー力が高いし長時間崩れにくいので、ここ7年くらいリピートしている。これとリップ下地のマキシマイザーは欠かせない。
おまけのサンプル。通常のサンプルの他に、一定額以上購入するとフレグランスやマスカラのサンプルが2点まで選べるので、今回はミスディオールと一部店舗限定のフレグランスを選んでみた。いい香り~♪
店頭だと販売員主導でサンプルが選べなかったりするので、自分でサンプルをじっくり選べるという点では、オンラインの方がサービスいいかも。デパートのように延々待たされず数秒で決済できるしね(ディオールはカード決済のみ)。
これでコロナが収束したとしても、たぶん私はディオールを店頭で買う機会はほとんどなくなるだろう。できればコスメデコルテもオンライン対応してほしい!
ここまで書いていて、私にとって化粧品とは、「無添加にぼし」「ブルガリアヨーグルト」のように、買う銘柄の決まった日用食料品と同じ感覚なんだろうと思う。
たま~に限定色のリップやチーク、フレグランスを買って気分が上がるけど、それも「成城石井で輸入チーズを買う」ときのトキメキに似てるかも…。
つまり、ある程度年齢を過ぎて身ぎれいさを維持するには、それなりの投資が必要だけど、買うプロセスに手間をかけたくないのだ。例外は美容院くらいだろうか。
特に、外出はできても目的の制約(ように感じる)がある現在、貴重な機会を結果のわかっている買い物に使いたくない。
感染症拡大の諸悪の根源と言われている東京(笑)、でなければできない経験のためなら外出する価値はあると思うけど……。
麻をたのしむ
東京では先週末からついに夏本番。
入院のドサクサで遅れていた夫の誕生日プレゼントに、麻の敷きパッドを贈りました。
(といっても2枚まとめ買いでお得になっていたので、自分の分も購入)
何年か前にデパートで「冷感敷きパッド」なるものを見かけて気になっていたので検索したところ、某有名メーカー製のものが軒並み売切れている一方でレビューはいまひとつ。
ひんやりするのは一瞬だけとか、ポリエステル製なので毛玉が出やすいらしい…。
肌に直接触れるものがポリエステルっていうのもなんだかな~(寝ている間にコップ1杯分汗をかくっていうし)と考えなおし、いろいろ探した結果、麻100%の敷きパッドにたどりつきました。
麻もまたピンキリなので、洗い替え購入の可能性も考えて、表と中綿が麻100%・裏は綿100%(中国製)というところで手を打つことに。
この敷きパッド、自分で言うのもなんだけど「今年買ってよかったものベスト」に入れてもいいくらい、選んでよかったです。
なにより、肌ざわりがさらさらして体温や湿気がこもらないので、エアコンの設定温度28℃で快適に熟睡できるのがうれしい。
敷きパッドを替えてから二人とも就寝時間が早くなり、睡眠の質もあきらかに上がったのを実感しています。
今までは木綿のシーツを使っていたけど、麻の感触を知った後では木綿が重く(湿っぽく)感じられて、夏のあいだ木綿シーツの出番はなくなりそうです。
夏山の遭難事故で、遭難者が綿の肌着を着ていたために汗や雨が乾かず低体温症になったという報道を目にすることがありますが、なるほどこういうことだったのか~と納得です。
また、麻独特の匂いを抜くため使用前に洗濯したらこの炎天下であっという間に乾いたので、汗かきの夫にもまめに洗濯してあげらそう。
天然素材のよさは、季節に合わせて寝具の素材を替えることで、季節感を楽しむだけでなく体にもやさしく過ごせるところ。
この夏は、百合子に言われるまでもなく帰省も宿泊旅行もしないけれど、家で過ごす楽しみがひとつ増えました。
雨の日のドライブ
以前から気になっていた、近郊のハーブガーデンに行ってきた。
あいにくの雨だけど人出を避けるという意味ではむしろちょうどいいかも、と思っていたら同じことを考える人が結構いるらしく、道路はそれなりの渋滞で街道沿いのドライブスルーは軒並み長蛇の列。
ラーメン屋やファストフード店もそこそこ賑わっており、経済を回す回さない以前に、もうこれ以上の自粛・外出制限は難しいのではないかと感じる。
私たちが到着したときは本降りになっていて、ショップもベーカリー工房もガラガラ。
レストランは休業中だったけれど、イートインはできるとのこと。座席を横並びにしたテーブルは間隔を大きく離してあり、スタッフが都度テーブルや椅子を消毒しているので、安心して食事ができる。
ハーブやドライフルーツを使った総菜パンや焼き菓子が並んでいて目移りしてしまうけれど、ちょうど休日限定のランチパック(1,080円)があったので、お土産用のスコーンも諸々買って庭の見えるテーブルへ。
ランチパックの中身。イートインサービスでハーブコーディアルドリンクがついてくるので、お得感がある。
雨のハーブガーデン。
なにしろ埼玉県の新興住宅街というロケーションだから、さすがに安曇野のヒーリングガーデンのレベルは期待していなかったけれど(ラ・カスタは入園料1,000円もするし)、ハーブたちはすっかり埼玉の草木に同化しており、近隣農家の大きな庭といった趣。とはいえ、雨にぬれた木々の間をのんびり歩き、草陰に小さなシジミチョウを見つけたりして癒された。
敷地内の温室ではキッチンハーブや花の苗を販売しており、プランターに寄せ植えもしてくれるので、巣籠り需要に合っているのかもしれない。ショップもマスク用ミントスプレーとかハーブコーディアルとか、丁寧に暮らす暇のない人でもすぐに取り入れられそうな素敵アイテムが多い。
ちょうどコーディアルが一部セールになっていたので2種類選び、久しぶりにエッセンシャルオイルも買ってしまう。ラベンダー、ペパーミント、サイプレス。この3つならどう組み合わせてもハズレなく、ハーブガーデンの香り。
人が多すぎる都内では外出もままならず単調な生活になりがちなので、最近はこうして香りとかBGMでバーチャルな自然を家に持ち込んでいる。
帰りは青梅の森を走って帰宅。写真は某住宅街のワンコ。だいぶお年を召しているようで、おっとりした表情でこちらをじっと見ていた。
枝豆愛が止まらない
実家から長岡野菜と日本海の藻塩が届きました♪
今年は帰省できないけど、しばらくはこれで夏の味を堪能できます。
一番足のはやい枝豆からいただきます。
それにしても、都内じゃ絶対お目にかかれないサイズの袋だわ…。
大鍋にいっぱいのお湯で茹でること4分。
★茹で方はこちら↓を参照。
新潟県は枝豆の消費量が全国一で、年間支出金額は第2位である東京都の1.9倍の金額を払っているとのこと。
しかも、作付面積が全国1位なのに出荷量は全国6位、つまり他所にやらないで自分たちだけでほとんど食べちゃっているんですね…(笑)。たしか、燕市に『ひとり娘』(よそになんかやれない、の意)という銘柄の茶豆もあったはず。
枝豆にはアルコールの分解を促し、肝機能の働きを助けてくれるため飲みすぎや二日酔いを防止する働きがあるので、さすが酒飲み県!と勘違いされそうだけど、当地では子どもも夢中になってムシャムシャ食べております。
とにかく新潟県民の枝豆の食べっぷりは他県の人たちの想像を超えていて、大きなサラダボウルにてんこ盛りにした枝豆を夕餉の卓にでん!と据えて、四人家族ならあっというまに完食するのが当たり前。
東京の居酒屋に行って驚くのは、手のひらサイズの小鉢に貧相お上品に盛りつけた枝豆しか出てこないことで、これでは一人分にも満たないのでストレスが溜まります……。
茹でたての枝豆はふっくらして、ほどよい塩が豆の甘みを引き出しておいしい。
夫と二人で無言で莢をむき、黒ラベルをあおって、ひたすらムシャムシャ。
以前は長岡駅構内にスーパーがあったので、帰京する直前に野菜を買えるだけ買って新幹線に乗り込んだけどね(地酒は配送手配)。
あー、新鮮な野菜をその日その日に買う生活が羨ましい~。
退院後診察
術後4週間目、退院後初めての診察を受けてきた。
この日に病理検査の結果がわかるので、診察日の3日くらい前からあえて仕事をどんどん入れて(職場復帰済み)不安を紛らわせていた。
卵巣は腹腔の奥にあるため、手術をしない限り、腫瘍の良性悪性の確定はできない。
9割近くは良性だけど、私の場合はリスク回避のため開腹手術に変更した経緯があったので、実は結構不安だった。
大学病院なんてどこも待ち時間が長いものだけど、この日は特に長く、予約時間から待つこと1時間半!
ようやく順番が回ってきて、診察室の椅子に座るやいなや「良性でした。」と告げられた。
『脳内メーカー』じゃないけど、いま私の頭の中は「良性」の文字で一杯なはず!
主治医の先生は冷静かつ丁寧に説明してくれて、「写真、見ますか?」と、私のお腹と脳内を占拠していた嚢腫の写真を見せてくれた。
思っていたほどグロい写真ではなく、嚢腫はちょうど握りこぶしくらいの大きさ。
こんな奴がお腹に居座っていたのに、自覚症状がなかったのか……。
診察後、「創もきれいに塞がっているので、これで治療終了です。あとは年一回、自治体か人間ドックで検診を受けてください」ということで、あっさり卒業となった。
売店で創保護テープを買っている間、院内放送で入院病棟への面会禁止をアナウンスしていたけれど、私の入院時よりさらに厳しい内容になっていた。
都内では、数日前に他の大学病院で入院病棟の看護師の感染が発表されたばかりだ。
地元のクリニックで卵巣嚢腫が見つかったのが1月末。
2月に大学病院を受診してから約5か月で治療終了だから、コロナ禍という状況を考えるとスピーディーな展開だったと思う。
もしかしたら、病院の受入れ体制が落ち着いたタイミングに運よく乗れたのかもしれない。
卵巣は肝臓と並んで「沈黙の臓器」と呼ばれており、良性悪性を問わず腫瘍がそれなりに進行するまで自覚症状がないといわれている。
私もたまたま仕事の合間にクリニック受診するまで、約7㎝大の腫瘍に全く気づかなかった。
もしこれが境界悪性や悪性だったら……と思うと本当にゾッとする。
ちょっとしたタイミングや巡り合わせが明暗を分けることを実感したけれど、「天の声」のような分岐に少しでも気づけるようになるにはどうしたらいいのだろう。
健康問題については、健診を申し込む前にオプションの内容もチェックしておくとか、近隣で相談しやすいかかりつけ医を見つけておくくらいしか思い浮かばないのだけど…。